☆新しい記事は新ブログへ移動。左サイドバーからどうぞ  ★ピアーズ@関西の集まりは下記に記しています。ご参加をお待ちしています   ◆ 教育相談なんでも承ります まずはメールをどうぞ お気兼ねなく ^^ ピアーズ・ベテラン相談員達が丁寧にお答えいたします  ♥ メンバー募集中!(自由参加の有償ボランティア、お手伝いくださいね。プロフィール欄をご覧くださいませ) ♣ 学校訪問/英語保持スクール訪問ライターさん、募集中 できるだけ省力化しています (詳細は2010/02/26記事)

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
帰国受け入れベテラン先生の意見 & 西宮市立上ヶ原小、甲陵中                             

5月24日に西宮市立高木小学校と西宮市教育委員会のことについて書きましたが、電話取材のみだったので、西宮市のセンター校である上ヶ原小学校と甲陵中学校に行ってきました。どちらも関西学院のすぐ近くにあります。阪急甲東園からバスで関学の一つ手前のバス停「住宅前」で降ります。関学に向かって右手へ行けば甲陵中学校、左手に行くと上ヶ原小学校です。両校とも素敵なおうちの多い住宅街にあります。


上ヶ原小学校には1000人程の生徒が居ます。各学年とも4~6クラスで、1・2年は西宮市の規定によって35人クラス、3年以上は40人以下のクラスとなっています。近年、児童数は増加傾向で、これは西宮市全般の傾向だそうです。本校には帰国児童が30人位居ますが、帰国後3年以内というのはもっと少ないそうです。西宮市の場合、海外から学齢の子どもの住民転入手続をすると、アンケートを記入することになります。その記入事項に記載された内容を確認して、特に日本語などに問題があればケアをするということになります。しかし最近は帰国児童にそういった問題を持つ生徒は少ないそうです。もし非常に日本の勉強が遅れていて不安ならば、神戸大学附属住吉小学校に問い合わせてみてください、ということでした。その方が丁寧なケアを受けられますということでした。ただし、学校再編問題があるので、必ず学校に直接問い合わせてくださいとのことでした。


上ヶ原小の中庭上ヶ原小の中庭生徒達のプチトマト鉢植え生徒達の鉢植え


上ヶ原小学校の先生は帰国受け入れのベテランの先生でした。先生はいろいろご意見を仰っていました。                                             まず、帰国後は英語の維持は考えないでください、ということでした。小学生で英語ができても、小学生の英語でしかありません、と仰っていました。英語の維持にかける労力とお金は無駄になることが多いそうです。それよりも日本に居るならば、日本語をしっかりさせることが必要です、ということでした。                                     日本に帰るつもりがあるなら、海外で日本語をしっかりさせておかなければいけません、日本語をさせないなら、ずっと海外で暮らす方がよいのではないでしょうか、とも仰っていました。本人の学齢より2年以上も下の日本語力だと、帰国後に追いつくのがかなり無理となります、ということでした。6年生で4年生の漢字が読めない、書けない、教科書が読めない、といった状況では、帰国後が大変というのが現実だそうです。海外で大変なのは分かりますが、親が頑張るしかありません、とはっきりと仰っていました。補習校、塾よりも重要なのが親です、ということです。子どもの学力もありますが、親の指導にかかる部分も大きいとか。もし、なかなかESLを抜けられないような学力であれば、日本人学校のあるところなら思い切って日本人学校に転校させたほうが良いということでした。そういった能力は兄弟でも違うので、一人一人に合った方法を見つけてください、と言われていました。


どっぷり海外生活に浸かっていても、現地でもしっかり頑張って、日本語も維持している生徒も居るということで、結局、そのためには親が日本語指導を人任せにしないということだそうです。英語もできて日本語もできる、というためには、そういう「ふんばる」力を子どもにつけさせる必要があるそうです。


また、帰国後も親の協力が必要です。もし、勉強や体育、音楽などで出来ないことがあるなら、事情をちゃんと担任に話して、担任と協力しながら身につけさせるように、親が見てやらないといけないということでした。                             帰国後の不適応に関しては、99%の子どもは大丈夫です、と仰っていました。心配を煽る必要は無いということで、どこの国にもどこの学校にも、いじめや意地悪はあるので、それに負けない強さを身につけること、と仰っていました。日本では忙しさや、人間関係の難しさは多少あるかもしれないけれど、不適応を起こすのは帰国だからということではなく、その子自身の適応力という面もあるのではないだろうか、と言われていました。


現在は「帰国子女教育」という時代は終わっているそうで、帰国後に特別のケアを期待するのは難しいというのが現実だそうです。                            また、子どもを通わせようと思う学校は自分で見に来てください、ということでした。人に任せるのは絶対に避けるように、と言われました。(なかなか、難しいのが現実なんですけどねえ・・・)


5月24日に西宮市の取り組みについて書きましたが、それ以外に上ヶ原小学校では年一回の帰国保護者の会を持たれているそうです。また英語教育に関しては、あくまで一般児童のためのものですが、年間15時間の指導があります。高木小学校だけは年間35時間だそうですが、それも一般児童と一緒のものなので、期待されるようなものではないでしょう、ということでした。 


甲陵中学校の玄関甲陵中の玄関紫陽花の美しい中庭紫陽花の咲く中庭

甲陵中学校にも参りました。ここは大変緑の多い学校です。玄関を入るとすぐに事務室ではなく、次の棟の2階に事務室や職員室がある珍しい造りです。ちょうど、放課後だったので、沢山の生徒達がクラブに励んでいました。管楽器を吹いていたり、テニスのラケットの素振りをしていたり、竹刀を振っていたり、ランニングをしていたり・・・。とても活気のある風景でした。品の良い感じの生徒さんが多いようです。


校内には用務員さん手作りのベンチがあったり、綺麗な熱帯魚が泳ぐ水槽があったり、金魚が居たり、生徒達に愛情をかけている、という雰囲気がありました。去年も生徒の作品が菊花展で入賞したりしているようです。校長先生も担当の先生も、大変、親切な先生方でした。現在11名の帰国生徒がいるそうですが、帰国後3年以内の生徒はもっと少ないそうです。各学年8クラス程度あるそうです。その他にスペシャルケアを必要とする特別支援クラスが2クラスあるということでした。帰国生徒については、日本語の遅れが大きい場合は支援が入るそうですが、そういう生徒は甲陵中ではおらず、特別のケアは無いそうです。甲陵中ではユニセフ委員会という国際貢献のクラブがあり、アルミ缶を集めて、それを現金化して、アジア友の会という団体を通じて、東南アジアに井戸を15年で10基を寄附してきました。今11基目のためにアルミ缶を集めているということでした。                                                    


手作りベンチや熱帯魚水槽ベンチ金魚の水槽金魚中庭

両校ともかつての受け入れセンター校ですが、これが現状です。特にケアはありませんが、それでも大抵の帰国生徒はやっていっているということなのでしょう。

トラックバック
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。