今日開かれた千里国際学園の学校説明会に行ってきました。まず行き方ですが、千里中央または北千里からバスになります。千里中央駅の進行方向右手から地上に出るとバス6番乗り場があります。そのバスは北千里を経由しますが、北千里ではケンタッキーフライドチキンの前がバス停です。1時間に1、2本です(朝は3本)。通学の場合、スクールバスの利用はインターの低学年の利用が中心だそうで、中高生では北千里駅から公園内を通って20分弱を歩く生徒も居るそうです。北千里の駐輪場を利用して自転車通学もできるとのこと。さて千里中央からバスで25分ほどで学校の構内到着です。(バスも「スルッと関西」カードが使えますが、乗車時にカードを通しておいて、降車時にもカードを通します)
千里中央の千里国際行きバス停(バスが停まっている所) ブログ中の全ての写真はクリックすると画像が大きくなります
学校に入ると真正面に図書館の中がガラス越しに見えます。その左手奥のシアターで説明会がありました。まず校長のお話です。この学校は1991年に創設されました。関西に受け入れ専門校が京都にしかなく(同志社国際)、大阪にも必要だという関西財界のテコ入れでできた学校です。80年代末のバブルだったからこそ出来たわけで、校舎も建築家の工夫が見られる、お金をかけた建物だそうです。無駄とも思えるちょっとした空間が、それほど広くない校舎にゆとりを与えているようです。説明会の会場でもあるシアターは、生徒達の手によるミュージカルや楽器演奏の舞台にもなるそうです。
この学校のなによりの特徴は千里国際(千里インターでSIS)という日本語を主体とした学校と、大阪インター(OIS)という英語が主体の2つの学校が同じ敷地の中で、一体化して運営されていることです。生徒会や学校行事、授業や放課後活動についても、合同でするものが多く、校内をSISの生徒とOISの生徒が行き交っています。関西で最もアメリカの香りというか、インターの香りがする日本の学校です。校長は、今後もできるだけ、インターに近づける方向で運営していきたいと仰っていました。アメリカ現地校やインターからの帰国生徒にとっては、最も違和感の無い学校でしょう。「日本的であれ」という価値観の押し付けの無い学校で、日本の学校という雰囲気はあまりありません。
英語のレベルが高い生徒はOISインターでの授業を取ることもでき、また日本語に遅れが見られる生徒はOISインターの日本語授業が受けられるそうです。またOISインターの生徒でも、長く日本で育っている生徒はSISの国語授業を受けることもあるとか。
この学校は制服はもちろんのこと(なんせインターですから)、チャイムもありません。学校として大切にしているのは5つのリスペクト(自己、他人、環境、学び、リーダーシップ)ということで、それをディシプリンにしているそうです。どんな世界でも普遍的に大事なもの、根底として大事なものとして、この5つのリスペクトを考えられたそうです。人間として大切なもの、そしてこれからの国際社会で大切なものだと感じます。
英語については校用語と位置づけられ、英語が使えると学校生活がより楽しくなりますと校長は仰っていました。高校から入る一般生徒の場合は、面接で積極性をしっかり見るそうで、それが無いと英語校用語の中ではやっていけないでしょう。先生に伺うと、おとなしくても芯がしっかりした子なら大丈夫ですということでした。おそらく、それは日本人学校生徒にも共通することでしょう。(面接は日本人の先生と外国人の先生です)。外国人先生45人、日本人先生35人ということで、日本の先生方もすべて日常英会話は大丈夫だそうです。
この学校で身につけさせることは、学び方ということで、基礎基本は大事にしても知識注入を重視していません。レポート、プレゼンテーション、ディスカッション、実験、観察などを大切にし、文章作成やプレゼンの方法を、順を踏んで習得させていきます。企業の人が視察に来られると、高校生の発表の立派さに驚かれるそうです。偏差値で計れない教育をする学校ということでしょう。
また、カウンセリングルームの充実ということも、この学校の特徴の一つです。日本人2人、アメリカ人1人の心理・キャリアカウンセラーが常駐されています。創立当時からいらっしゃる栗原先生は、本当に穏やかな人柄の先生です。学校として安心感・信頼感を大切にしていると校長は仰っていました。1学年80〜90人ということで、先生方がすべての子どもの顔を知っているといった感じです。
次に入学センターの先生のお話です。にこやかな話し振りです。この学校は単に成績優秀な子が欲しいのではなく、この学校で伸びそうな子に入ってもらっている、ということでした。ここで精一杯力をつけてくれそうな子ということでした。ですから子どもを知るために、記入する書類も増えたそうですし、面接でしっかり子どもを見ようとなさるそうです。作文ではA4の用紙に2、3枚(60分)ということですが、長さより内容が大切なのは言うまでもありません。(帰国生徒の要件は海外在住1年以上2年未満の場合は帰国後2年以内、海外在住2年以上なら帰国後3年以内)
次に学校を案内していただきました。音楽室では、管楽器の練習が行われていました。楽器演奏はこの学校では大事にしていらっしゃるようで、玄関ホールでも弦楽の練習が行われていて、いいムードを醸しだしていました。次に図書館へ。そこではOISインターのお母さんが、下の子どもに絵本を読ませながら生徒を待っていらっしゃいました。司書の方も、日英の相談に応じられるそうです。図書館は高校生になると、選択授業の空き時間にも利用しているそうです。それからランチルームへ。その道すがら、OISインターのお母さんとの母親同士の交流を聞くと、それはインターナショナルフェアでの料理作りや様々な活動で交流があるとのことでした。ランチはお弁当持参でもいいし、食堂で「今日のランチ」を買うこともできるそうです。中庭に出て食べてもいいけれど、教室内では食べないとのことでした。そのあと中庭から温水プールを見ました。1年に最低1学期は水泳授業があるそうです。スポーツではクリケットといった珍しい授業もあるとか。ハイスクール生はアジアのハイスクールへスポーツ遠征試合にも行くそうです。現地ではホームステイということでした。さて、教室は生徒が移動する形式で、アメリカのような感じです。中学でもクラス全員が同じ授業を受けるのは、全科目の1/3か1/4位だそうです。(なおクラス人数は最大24人です。少人数教育も大きな特徴です)OISとSISの授業が隣同士の教室で行われていましたし、外人先生が美術で写真を焼く授業をされていました。運動場は人工芝が敷かれています。校内は無線LANになっていて、ノートPCをクラスへ持ち込んでの授業もあるそうです。体育館は入学式や卒業式にも使われるということでした。防音の音楽練習室も3つあり、プライベートレッスンを受けることもできるそうです。全般的に授業は厳しく、アメリカのように毎日の授業を大切にしているようです。第二外国語選択は仏・独・西・中・韓朝の5ヶ国語です。
この学校は大学附属の学校ではありません。それは、大学は本人の希望の進路を生かし、多様な選択ができるようにするためであると聞きました。関学には15名、立命館には10名ほどの推薦枠があり、その他、AO入試で成果を出している生徒も多いそうです。海外の大学進学についても十分なサポートができるということでした。
なお、この学校は他校と比べ、少々学費が高いようですが(入学金30万、授業料約80万。値上げの可能性あり)、これだけの施設と少人数(高校でも1学年90名以下)の肌理細やかな授業だと、当然お金はかかるだろうな、という気がしました。(中3以上用の寮もあります。空きはあるそうです。)
なお、6月10日(日)13時〜17時に、学校公開として、模擬授業・プレゼンテーション・ディスカッションフォーラム・パフォーマンス・展示など、さまざまな催しをされますので、日本にいらっしゃる方は是非、訪れてみてください。千里国際のHPは大変詳しく写真も豊富ですが、実際に訪れることによって、より学校のことが分かるでしょう。
P.S.. その後、千里国際にお子様を行かされているお母様とお話をする機会がありました。選択科目になっているので、自分の興味がある科目を中心にとれ、よって成績もかなり良いので大学推薦もとれました、と仰っていました。自由がきく学校なので、どれだけ学ぶか、または学ばないかも自分の努力や考え方次第のようです。自ら学ぶ意欲を持つお子様に向いている学校ではないかしら、と思いました。

