☆新しい記事は新ブログへ移動。左サイドバーからどうぞ  ★ピアーズ@関西の集まりは下記に記しています。ご参加をお待ちしています   ◆ 教育相談なんでも承ります まずはメールをどうぞ お気兼ねなく ^^ ピアーズ・ベテラン相談員達が丁寧にお答えいたします  ♥ メンバー募集中!(自由参加の有償ボランティア、お手伝いくださいね。プロフィール欄をご覧くださいませ) ♣ 学校訪問/英語保持スクール訪問ライターさん、募集中 できるだけ省力化しています (詳細は2010/02/26記事)

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「ほんとはこわい『やさしさ社会』」 森真一 著

 2008年1月10日発行

読みやすい本です。現代の社会について、いろいろ考えさせられる内容ですが、私は本書の主な意図と少しだけピントのずれたところで、面白いなと感じました。きっと、著者は皇學館大学の教授をしていらして常に若者と接する立場である点から、「やさしさ社会」を身近に感じていらっしゃって書かれたのでしょうが、私は、ある程度年齢のいった一人の女性&母親という立場から、本を読んで興味深く感じたことを少し書かせていただきますね。

それは玉岡かおるの小説「をんな紋」について書かれた部分でした。この小説を私は読んだことが無いのですが、それは「家を守り続けて、繋いでいく」という生き方についての説明に使われています。連綿と続いてきた家や土地を守るために学問をし、かつ実家を有利にするために商家に嫁いでいく跡取り娘として育てられた女性の話です。                                            しばらく前まで日本ではごく普通に見られた生き方でした。私自身もどちらかというと、そんな感じで育てられた面もあります。けれど、いろいろなゴタゴタや土地や家に縛られるしんどさ、家父長からの押し付けを非常にイヤだと感じ、自由が好きで、かつ抑えつけてくるものへの反発心をかなり持つようになった気がします。

戦争中はお国のために、戦後は会社のためにと日本人は自分を多少犠牲にしても組織に尽くしてきました。しかし裏切られることの多かった経験を経て、今やそれらは過去のものになりつつあります。私自身もマスコミに煽られてか、自分の経験からか、その思いを強く持った人間です。子どもの職業など、できるだけ子どもの能力や特性を生かすものを選ぶことをサポートしたいと思い、家の職業を継がせるという考え方は、ほとんどありません。また組織の言うままというのも、ちょっと苦手です(単に我儘主婦?)。                                                      

ある面、著者の言う①自己がもっとも「神聖」なものとなる状況②「人生一度きり」なんだからという、楽しさ至上主義③マスコミなどに煽られて、「持っているはずの能力を開発しなければ」といった能力開発への情熱(子どもの能力も含めて)、という現代社会の3つの特徴は多少私自身にも合致していると思います。しかしながら、それらもほどほどでしかたちゆかない、という気持ちもかなりあります。

時代とともに変化する考え方、けれど皆の育ちは様々で同世代でも意識や考え方は違います。その違いを容認していくといった心遣いは大切にしたいというのは今の時代風潮と私自身同じです。けれどたまには率直にものを言いあってぶつかってもいいんじゃないか、と考えている点で「傷は癒えないのだから決して相手を傷つけてはならない」と考える今の若者とは若干違っているようです。それは単に私が大阪のおばちゃんキャラだからかもしれませんが・・・。

過度の「やさしさ社会」は実はこわい社会でもあるのかもしれない、と考えさせられる本ではありました。

トラックバック
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。