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「親業」 トマス・ゴードン著

以前、親子関係が劇的に(?)良くなったというお知り合いに教えていただいて読んだ本です。「子どもが親の思い通りになってくれない」「思春期の反抗に悩んでいる」といった親達にとって大いに参考になる本だと思います。                                                 子育ての根本は洋の東西を問わない普遍的なものではありますけれど、著者はアメリカ人ですから、アメリカで子育てする人や、インターなどに通っていて、親の持つ日本文化と違った文化を身につけている子どもへの対応にも役立つと思います。


著者は1962年、ロサンゼルス郊外のパサデナで17名の親とPET(Parent Effectiveness Training)のクラスを始め、その後1970年に本書が発行され、  そして1977年には日本で翻訳出版されました。その時にPETは「親業」と翻訳され、良い親になるために有効な訓練があることが日本でも認知されるようになっていきました。1980年には日本にも親業訓練協会が設立されましたが、この本はそういった「親業」と称されるものの、おおもとのテキストだと言えるでしょう。


子どもを生んで親になることはできるけれど、親として子どもと適切に関わることは簡単なことではありません。けれど、どんな親も十分潜在能力は持っているのだそうです。その力強い言葉を励みに、本を読み進めていくことができます。


子どもの問題行動を見たときに、ほとんどの親が口にするのは                   ●命令、指示●注意、脅迫●訓戒、説教●忠告、解決策などの提案●講義、論理の展開●批判、非難●同意●悪口を言う、ばかにする、辱める●分析、診断●同情●質問、尋問●中止、注意を他へそらす                                                     といった12の反応になるそうです。親がすべきことは、そうではなく、能動的に聞く(聴く)ことで子どもの感情のメッセージを正しく受け取る、ということなのです。相手の世界観に立って聞く、そういった柔軟性を持った人は、自分が変化していくことを恐れません。他の人の経験に対して心を開いている、ということは自分自身の経験を解釈し直す可能性を持っています。


p,80では子どもとの話を、結論もしめくくりもはっきりせずに終わらせても構わない、と書かれています。それは、自分の人生の問題に建設的に対処しようとしている子ども自身の能力に信頼をおいても大丈夫だということなのです。                                 


言葉によって子どもをコントロールしないこと、親の「解決策」を使うように子どもの命令し、脅迫し、訓辞を垂れ、忠告しては、親からの離反の気持ちは増大するばかりです。友人にはこういった言動を取らない人も、子どもにはついそうしてしまいがちです。子どもは黙らせられた、やりこめられた、コントロールされている、と感じるのも当然ですし、時には他人から棚ボタで解決策を提示されるのを待つ人間になってしまいます。                                                          親のやりこめ、やっつけメッセージは、子どもに無力感を与え、自分に対する誇りや自信をなくさせ、時には自暴自棄な行動を取らせてしまいます。


さて「能動的に聞く」といったことのほかに、もう一つの重要な方法(心構え)があります。それは「勝負なし」法というものです。親が子どもに勝つのでもなく、また子どもが親に勝つのでもない方法、それが勝負なし法です。親も子も納得できる方法を見つけるというやり方です。子どもが本当に望んでいることを知り、親の望みと付き合わせた上で両方が合意できる方策を見つけるということです。時間がかかりそうな気がしますが、慣れてくれば解決方法は案外早く見つかるようになっていくもののようです。いろいろな事例が示されていて、なるほどね、と思います。そして次第に対立そのものが無くなっていくのです。                                          勝負なし法は6つの段階から成っています。                                                 1、なにについての対立かをはっきりさせる。                              2、いろいろな解決案を出してみる。                                    3、出てきた解決案をひとつひとす吟味する。                                    4、一番良い解決策を選ぶ。                                        5、その解決策をどうやって実行するかを考える。                            6、うまくいっているかどうかを調べる。


一般にコンサルタントは依頼者に対して、自分の知識や経験を提供しますが、決して強要はしません。子どもに自分の価値観を伝えることは重要ですが、押し売りをしないことが大切なのです。


この本を読んで、子どもを信じる、ということが大事なのではないかと私は思いました。お仲間とも常々そんなことを語り合っています。子どもに良かれと思うことであっても、押しつけると却って子どもは逃げ出してしまったり反抗したりするものです。本来、人間はより良くなろうとする生き物だという気がします。信じて待つことが大事なのでしょう。                                                最近見た映画「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」でもお母さんは子どもを信じ続けていました。私から見たらほんとに困った放蕩息子ですけれど。 つい先日も新聞の投稿欄で、それに似た内容のものを読みました。大学に進学して1人暮らしを始めた息子が、大学にもまともに出ず、友達と遊んでばかりいる様子。糸の切れた凧のようだけれど、思い返してみれば自分も出会ってわずか3ヶ月の主人と結婚し、すぐに子どもを授かって生活を始められたのだとか。いったい親はどんな思いで見守ってくれていたのだろう、と回顧していらっしゃいました。


親業について、親業訓練協会のサイトが分かりやすいです。 http://www.oyagyo.or.jp/ 「親業ってなに?」というコーナーや「事例・体験集」をお読みになると、上記の私の下手なレジメより理解しやすいかしら、と思います。


ここで御紹介した親業ですが、大阪でも講座が開かれています。関心のある方は一度お話を聞きに行かれてもいいかもしれませんね。http://www.oyagyou.net/

テーマ:子育て・教育
ジャンル:学校・教育
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