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関西学院中学部・高等部へ行ってきました。

関西学院中学部・高等部にお伺いしました。阪急甲東園からバスで5,6分。バス停で降りるとそのまま進行方向へ進みます。手前に高等部、その先に中学部があります。紫陽花の緑が美しく、スパニッシュ様式の建物とマッチしています。                  関学は来年から小学校を開校しますが、1年・2年・3年を受け入れます。そこで、その子ども達が中学に入学する段階で(5年後)中学部から共学化が始まります(現在のところは中高とも男子校です)。


中学部の前には青銅の白木真寿男像があります。須磨の沖で従兄を助けに海に飛び込んで自ら犠牲となった当時旧制中学5年だった関学の生徒です。人のために尽くす関学のモットー”Mastery for Service"を体現した像です。中に入るとヴォーリズの建てた建物がクラシックな良い雰囲気を醸しだしています。ロノ字型の校舎になっています。      


緑の美しい中高への道緑滴る中高への道中学部玄関中学部の前
中学部では①キリスト教主義(隣人愛)②読書③英語④体育⑤芸術の5つを柱に据えて、教育が行われます。                                          毎朝の礼拝を通して、またインドに井戸や教科書を送る運動を通して、学生募金や地域清掃活動を通して、隣人愛を体得していきます。                           読書については50年に渡る長い伝統があり、中学部だけの4万冊に及ぶ図書館、また大学の図書館を利用できるカードも戴き、10分間読書などに励みます。中学3年間では毎年校外学習レポートを作成し、3年の時には長崎への修学旅行を題材に、自分で選んだテーマ(平和はもちろん、キリシタン・チャンポン・カステラ・阿蘇の自然など様々だそうです)について調べて、現地調査もして200字詰め原稿用紙に100枚~150枚程度に纏める作業を行うそうです。大学の図書館は10時まで開いているので、レポート作成時にはクラブが終わった後に利用する生徒も居るということでした。                                              英語については「英語の関学」は有名で、独自のプリントなどを使って「使える英語」をマスターしていきます。英語弁論大会も開かれるそうですが、そのためには日頃から毎週1本のレポートを書いて添削を受けるとか、調べ学習の成果を英語で発表するといった準備段階から訓練していかれます。帰国生徒は一般生徒の大いなる刺激となっていると伺いました。                                                                             体育も重要な部分で、帰国枠入試でも体育実技があります。出来る出来ないといった部分を見ておられるのではなく入学後のことを考えて、動くのが苦手というのでは困るし、また一般生徒に対しては受験勉強で凝り固まることなく体を動かしてもらおうという意図もあるそうです。もちろん車椅子で受験するような場合には、座ったままボールを投げさせたりといった配慮もあるそうです。もちろん運動能力が人並み以上に優れていれば加点の対象となります。中学専用の体育館もあり、運動は学校の大きな柱となっていることがわかります。校内ではマラソン大会もあるのですが、先生方も一緒に走られるなど、「師弟同行」の精神はあらゆるところで見られるようです。教師の背中を見て育って欲しいという願いが先生方にもあるということは、今の時代には尚一層、有り難く感じられます。                                                 芸術については、讃美歌を通してもその陶冶が日々実践されていますが、吹奏楽やグリーといったクラブの活躍も目を見張るものです。10年間一貫教育のなかで芸術の分野にも力を入れる余裕も生まれるのだろうと感じました。


海外との交流についてお伺いしたところ、希望者はインド親善訪問があるということでした。インドでは貧富の差が激しく、井戸や教科書を寄贈している地域は非常に貧しいのですが、ホームステイをさせてもらうお宅は非常なお金持ちで、思春期の子ども達は大きな衝撃を受けるそうです。インドフリークになる子どもと、イヤになってしまう子どもに大きく分かれるとお聞きしました。インドからの学校訪問の際にはホームステイを提供なさるそうです。


当校では3学期制をとっていて、試験は年間5回あるそうです。土曜には土曜講座が開かれ、帰国生徒の場合は基礎国語や基礎数学を取ることが多いということでした。2・3年生になると沢山の講座が開かれ、第二外国語としては中国語や韓国語、また英語については進んだ講座も開かれます。数学に就いては基礎数学Ⅱという講座も開かれ、基礎固めをする生徒も居ます。この土曜講座の代わりに自宅や地域で課題に取り組むこともできますが、かならず課題は提出し、先生の評価を受けるそうです。


ビッグブラザーについてお伺いしました。中1の千刈キャンプでは中3生と大学生がビックブラザーとして参加し、メチャビー(めちゃくちゃラグビー)という泥んこラグビーといった恒例行事が催されるそうです。中2の1週間の青島サバイバルキャンプでは、高3生と大学生がビッグブラザーとして参加します。クラブの指導にも大学生が来てくれたりするそうです。中学生はこういった中で社会で必要な礼儀を学び、また先輩方の後輩への愛情を感じて、多くのものを学ぶのでしょう。                         ハウス制についてもお尋ねしました。これは学年縦割りでABCクラスの例えばAクラスだけがまとまって、週に1回の礼拝があったり、運動会でもそういった縦割りのハウス制で行われ、学年を超えた気持ちの繋がりを持ちます。



クラブも大変盛んだそうです。PTA活動も皆さん熱心で、お互いの交流もあり、また関学ファミリーとして一家で学校を支援される御家庭も多いようです。遠く2時間もかけて通学する生徒も居るそうですが、通学の車中で読書に励んだり、試験勉強をしたり、皆逞しいそうです。



入学試験についてお伺いしましたところ、体育実技については上記のような観点でご覧になっているということでした。国語・算数については入学後、一緒にやっていけるかどうかを見ていられるようです。国語については正確に読めているかどうか、また算数については計算力や間違い方はチェックされるようでした。一般入試の過去問を参考までに見ておいてくださいとおっしゃっていました。この学校は現地校やインターの生徒を主に受け入れているのですが、そういった生徒は英語力があるので、入学後に英語に費やす時間を国語や数学に振り向けることができるそうです。英会話面接では海外での体験や国際性を見られます。英語科の先生とネイティブの先生の面接になるそうですが、他にも二人ほどの先生がお聞きになるそうです。親子面接では4人の先生との面接になるそうです。生徒の人柄や能力をご覧になります。先生がおっしゃるには、好奇心やチャレンジ精神があって、人の話がちゃんと聞けて素直なら、入ってからきっと追いつけます、ということでした。作文については、海外体験を書いてもらって、面接の材料とするそうで、内容が良いものを期待されています。日本人学校出身者で一般受験した場合は、小学校歴に海外学校について記載があれば、ボーダーの場合は考慮しますということでした。また英検合格などがあれば書いておくと良いそうです。


高校へは殆ど全員が進学できるそうです。しかし関学に無い医学部などへの進学を目指して外部へ出る生徒も居たり、野球がしたいといって野球の強い学校へ進む生徒もたまに居るそうです。この学校はマラソンなどもあり、いろいろな行事もあって、ごくごく稀に、それがしんどくなって不登校気味になる生徒も居るそうですから、なんにでもチャレンジするといった逞しさは必要な学校なのだろうと思います。


中学部では制服通学、また高校では私服やバス通学も許されるといった面から、中学は厳しいというイメージが世間ではあるようですが、先生がおっしゃるには、子どもの発達段階から考えて、中学ではいろいろなことをやらせ、生活習慣も身につけさせ、その上で、高校になると自分の得意なもの、好きなものを見つけて伸ばしていくといったやり方をしている、ということでした。


正面が高等部、右が礼拝堂、左が中学部体育館正面が高等部高等部の中庭高等部の中庭


さて次に高等部について書いていきます。高等部は新しい建物ですが、他の建物と同じ様式で周囲と美しく調和しています。やはりロノ字型になっていますが、中学部より一回り大きいかんじです。高等部の向こう側には、大学の新しい学部である社会福祉学部の建物が建設中です。さて、中に入ると「すべての人の僕たれ」と大きく墨書された額がかかっています。ちょうど礼拝が始まる直前で、生徒達は礼拝堂へとクラス単位で入っていくようでした。制服を着ている生徒も割合見かけましたのでお聞きしたところ、最近は制服を着る生徒が増えてきたということです。また式典があるときには、必ず制服を着用することになっているそうです。


まず入学に就いてお伺いしました。この学校の帰国枠受験者数と合格者数はHPの入試情報に5年分が載っています。あまり不合格の生徒がいないのは、事前の面接でよく話し合われるからのようです。現地校やインター出身の生徒を主に受け入れているので、英語はやはり一般生徒よりは難しい問題になっているそうです。しかし国語では古典はなく、そのかわり作文となっていますし、数学は少し易しく問題が作ってあるので、60%程度の得点は要るそうです。親子面接では3人の先生とお話すると伺いました。


卒業後のことについてお聞きしましたところ、成績と第一希望を話し合いによって、摺り合せていくということでした。最近は商学部の人気が高いそうです。関学に無い医学部・薬学部・工学部を外部受験する生徒は、センター試験に出願した段階で関学の推薦は無くなります。また早慶などに進む場合、12月までに結果が出ていて、成績も推薦基準を十分充たしていれば、再び関学推薦をいただけるそうです。3年間の平均が60点以下だと推薦はいただけず、毎年5,6人ほどそういう生徒が居るということでした。また3年で英語力判定テストというものがあって、それが不合格でも関学に進めないのですが、それは再試もあるので、全員が合格できているそうです。


本校は3学期制になっています。英語と数学については習熟度別のクラスになっているということです。英語についてはネイティブの先生が3人いらっしゃり、オーラルは1クラスを半分に分けて授業を受けるそうです。英語弁論大会で優秀な成績を収めた生徒は外部のコンクールに出ることもあるそうです。                              高校2年になると4つのコースに分かれるのですが、現在のところ、言語コミュニケーションコースは2クラス/地歴文化コースは3クラス/現代社会・理数傾斜コースは2クラスとなっています。理系に進む場合は理数傾斜コースを取りますが、途中で文転して現代社会コースに変えることもできます。3年になると選択授業が週3コマあって、そこでは中・韓・独・仏といった第二外国語や大学連携授業なども選択できるそうです。


またこの学校の特色ある授業として、読書科があります。3年間かけて論文を作成するのですが、まず課題を設定し、研究の見通しを立て、情報を集め、それを考察し、結論を出して論文に仕上げ、プレゼンをし、さらに振り返って新しい課題を見つけます。論文は英語バージョンも作るそうで、優れた論文は学内でも発表の機会を与えられ、また大学の内部面接の参考にもされるそうです。                                  先生方はOBが2/3程度だということでした。


この学校はクラブもまた大変盛んです。アメフトやサッカー、ラグビーといった運動部のほかに、吹奏楽は5,60人の部員がいるそうですし、グリークラブ(合唱)もまた60人近い部員数があるということです。3時45分から活動を始めて7時ごろまで練習をすることもあり、朝はまた朝練もこなすそうです。クラブとの両立をしている生徒は7割は居るでしょうということでした。それでも堺や姫路から通う生徒も居るそうで、タフだなあと感心しました。


生徒の自治活動も盛んでアセンブリーという全校集会の時間が、毎週火曜日の朝25分間設けられ、学校への意見などが集約されて、学校に伝えられるそうです。自治活動は学友会と称され、学校のHPの中に独自のHPを設けています。クラブも学友会に所属する形となっています。こども会といった活動は、神戸女学院とともにやっているそうです。


海外にはアメリカやオーストラリアなどに、相互訪問といった交流をする学校があり、またYFUやAFSといった留学派遣機関を通じて留学する生徒も居るそうです。その場合は基本的には1年、学年を落とすことになるということでした。


紳士的な生徒が多い学校というイメージでしたが、中身はなかなか逞しい紳士のようです。関学の校風を愛し、何代にも渡って子どもを通わせる関学ファミリーがたくさんいらっしゃるのも頷けます。先生方は厳しくも温かい雰囲気をお持ちのように感じました。

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