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京都教育大学附属桃山小学校・中学校を訪問しました。

京都教育大学附属桃山小学校・中学校はソフトランディングを願う親にとっては有り難い存在です。なお、成績さえあるレベル以上なら、高校まで進むことができるのも一つ安心感があります。ただ高校は難関国立大学への進学実績も高いだけに、中学入学後はそんなにのんびりとはしていられないかもしれません。


両校とも近鉄と京阪の丹波橋駅のすぐ近くにあります。校門の位置から考えると、若干、中学は京阪に近く(京阪北改札を出て右手の階段を上がってください)、小学校は近鉄(改札を出て右手の階段を降ります)に近いでしょうか。でも、どちらからも直ぐで、交通の便の大変に良い学校です。それにも拘らず敷地は生徒数に比べてゆとりがあるように思えます。両校とも安全に配慮してあって、インターホンで来意を伝えると門を開けていただけます。


桃山小の玄関桃山小の玄関右手向こうが近鉄伏見駅右手奥が近鉄の駅
小学校は以前から定員に余裕があるときに帰国児童を受け入れていましたが、4,5年前から2名という枠を決めて4年生から受け入れるようになりました。現在はすでに一杯だそうで、今後、定員に空きができれば受け入れることはあるかもしれないということです。はっきりしているのは、来年の4年生の受け入れで、それは来年2月願書配布で3月に検査(試験)があるそうです。小学校は各学年2クラスなのですが、1クラス1人を受け入れています。検査については算数と日本語力を見られますが、ただ、受験者数が定員を超した時は、必要度の高い人を優先的に入れていっているそうです。編入後は特別な指導はなく、皆、自然に日本語をマスターしていくそうです。 英語についても、特には何も無いそうですが、海外の学校からの訪問者があったりして、その時には活躍できるようです。また隔年で5・6年がオーストラリアの学校へ35名ほどが行くのですが、これは希望が多く抽選になるということでした。


中学への連絡進学ですが、たいていそのまま上がるそうです。一部が私学受験をし、また一部は附属で勉強するよりもスポーツに力を入れたりできる公立の方が良いといって公立へ進む人も居るとのことですが、希望すればそのまま中学へ上がれるということでした。中学では帰国学級へ入る生徒も居るし、一般クラスへ入る生徒も居るそうです。これも各家庭の選択になるそうです。帰国児童の気質から言うと、帰国学級のほうが馴染みやすい様子です、と先生はおっしゃっていました。                                                                            


なお、中学に隣接して幼稚園があり、小学校へは幼稚園から60名がそのまま上がってきて、試験で20名が小学校に入り、合計80名で40名クラス2組となっているとのことでした。とすると、場合によっては幼稚園から高校まで一緒ということもあるのですね。先生は、少人数の学校なだけに人間関係がうまくいかなくなるとしんどいでしょう、と仰っていました。


先生は校内も御案内くださいました。3年生以上のクラスはドアと壁が可動式になっていて、とりはずして広げることもできるようになっていました。クラスの前には広い廊下のようなアクティビティスペースがあります。1、2年のクラスは従来通りの感じでしたが、クラスの真ん中に一つ余裕の部屋があって、アクティビティルームとして使用されるそうです。その他、ランチルームというのもあって、そこの扉も可動式で小さくも仕切れるようでした。授業をしている様子も見えたのですが、制服ではなく私服のようでした。音楽の授業は打楽器などの楽器演奏のようでしたが、先生を含めなにかユニークな動きをしている姿が見えました。


桃山中の玄関桃山中の玄関桃山中の庭中学の庭
次に中学校についてお伝えします。この中学校の何よりの特色は、1・2年は主に帰国学級で授業を受け、3年からは混入形式になるということです。そういうわけで、3年からの編入はありません。大変、人気のある学校で現在は定員15名が一杯のようですが、空きの可能性も無くはありませんので、お尋ねになってみてください。帰国学級には帰国枠以外に国際枠の外国籍生徒も、試行的に別途で2,3人受け入れていらっしゃいます。それもあって、この学校の帰国学級は非常に多様性に富むご様子だと伺いました。先生方もそれを前向きに受け止めていらっしゃいます。一般生徒と帰国生徒といったニ分割ではない、多様性が学校に良い影響を与えているそうです。国際結婚カップルの生徒だったり、中国語の堪能な帰化した生徒さんもいらっしゃるということです。


この学校では1年に入ると4月5月は、殆どすべての科目がティームティーチングの形で行われます。全先生方に協力してもらって、空き時間にアシスタントとして入られます。このことによって、生徒達も先生方の顔を覚え、先生方も帰国学級をよく知るという結果となっているそうです。国語については、その後もTT方式を採られるそうです。現在は日本語取り出し授業はあまり行わず、それよりも事前事後の補習を中心となさっていると伺いました。英語に就いては、週3時間という指導要領に決められた時間内ではありますが、週1時間ずつ、オーラル授業/教科書授業/学年縦割りスピーキング・ライティング授業というふうに分けて、より帰国生の実状に即した授業を行っていらっしゃいます。3年生になると一般生徒に混じるわけですが、習熟度別の授業の中で力を伸ばしていくそうです。入学後の中間や期末試験は一般生徒と同じものを受けますが、振り仮名をふってあったり、また試験時間中に質問を受けるといった措置もあるそうです。学期末の通知表は、いわゆる普通の通知表に加えて、各科目についてそれぞれの先生が、生徒へのコメントをつけた「学習状況のお知らせ」を渡されるといった肌理細かさがあります。希望者には補習もあるそうですが、クラブを重視したい子ども達ゆえ、それほど参加は多くないということでした。


総合学習はMETといったようなものになっていて(HPをご覧くださいませ)、1年はプレMETということで、皆で伏見について研究するそうです。2,3年になると、2学年一緒に、様々なテーマの中から探求主題を見つけて協同学習をします。


毎年9月には帰国生の合同スピーチが行われるのですが、それのために海外生活を振り返る作文を練り上げるということでした。そして1,2年の帰国学級生徒と保護者の前でスピーチを行います。その中から優秀なスピーチを4人選び、文化祭で全校生徒の前で発表するそうです。それが、一般生徒にとっても帰国生徒を知る良い機会になっているとのことでした。                                                       隔年でイギリスの私立学校が京都修学旅行を利用して、当校と交流するのですが、その時に通訳として活躍する生徒も居るということです。                        また国際交流委員という委員になって、ワールドスクールJapanに加盟する学校と交流することもできるそうです。                                        その他に、週1回、希望者に放課後、中国語を教える教室が開かれているということです。そこには京都教育大学への留学生が先生として指導に来られます。中国語検定の2級以上を取ろうと頑張っている生徒も居るということでした。                      


3年からは混合形式になりますが、1,2年の2月には1週間、一般学級に入って体験する制度が設けられているので、3年になってから戸惑う生徒は居ないようです。心理的なケアに関しては、週1回、カウンセラーが来てくださるほか、教育大学の院生も週2回訪れて、優しいお兄さんお姉さんとして生徒達の相談に乗ってくださるそうです。


帰国学級の保護者会も年3回行われ(一般学級は年1回)、その中でお互いに親しくなっていかれるそうです。高校へは一般生徒と同様、6割程度の進学率となるそうですが、2年生には進路相談が行われ、保護者会での情報提供もなされます。外部の高校に進む場合は、英語検定などを早めに受けておくほうが良いなどといったアドバイスがいただけるそうです。                                          京都教育大附属高校は京阪墨染駅または近鉄伏見駅が最寄り駅で、附属桃山中からは少し離れています。ここには附属京都中(北区)からも進学者があり、両校からの進学者が160人程度、それに高校からの入学者が40人程度で合計200名程度の生徒が居ます。一度、HPを覗いておいてくださいませ。スーパーサイエンスハイスクールにも指定されている学校です。


さて、この学校の検査(受検)ですが、国・算・作文・面接となります。国語と算数に関しては一般生徒とは異なり、易しい問題が出されます。入ってからのケアの参考になさるそうです。作文は30分間で、用紙は400字詰め原稿用紙を2枚渡されます。別に誤字があっても構わないそうで、入学後のケアの必要度を見ておられます。どうしても日本語が書けない場合は、英語などを選択することも可能だそうですので申し出てください。面接は1月のような多人数の受検があるときは、集団面接になります。この学校では、ケアの必要な生徒、また校内に良い影響を与えてくれそうな生徒を、バランスを考えつつ取られるということです。出来る範囲で全力を尽くして、試験に取り組んでくださいということでした。


最後に校舎を見せていただきました。3棟が並んでいるのですが、教室があるのは運動場に面した側で、あとの2棟には家庭科室や理科室などがあります。教室のある棟はごく最近新しく建て替わって、大変きれいです。階段には車椅子用の昇降機がついていました。体のご不自由な保護者のために備え付けられたそうです。2年生の教室では英語の授業が行われていましたが、すべて英語で説明をされていました。毎年、6・7月になると、海外の生徒が日本の学習を体験したいということで、数週間、入って来られるそうです。日本人ではなく、純粋に海外の生徒さんだそうです。


この学校は本当に心のこもった手厚いケアをしてくださり、卒業生達の評判も大変良い学校です。頑張る子どもには、附属高校進学ということも十分できますし、また違う高校を選択していくことも可能です。ソフトランディングという要求を充たしつつ、勉強についても安心できる学校ではないかしら、と思いました。

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