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近江兄弟社中学校・高等学校 (滋賀県・共学)

近年、滋賀県の人口の伸びは大変大きいものです。京都や大阪のベッドタウンとして交通の便の良さと同時に、湖と山のある風光明媚な土地に人気があるのでしょう。人口は県庁のある大津市を中心に南西部に多いのですが、琵琶湖の東部には名神高速道路からも近く、工業団地もあって電機メーカーなど様々な企業が工場や研究所を置いています。そういった企業が海外進出していることも多く、滋賀県東部に海外から帰って来る帰国子女も増加していると聞きました。


そこで滋賀県の受け入れ校も御紹介したく、近江八幡市にある近江兄弟社中学校・高校を訪問させていただきました。                                  この学園はウィリアム・メレル・ヴォーリズ(後に帰化して一柳米来留いちやなぎ・めれる。アメリカより来て留まりぬ)とその夫人、一柳満喜子によって創設されました。                                                                                                                                       ヴォーリズは近江八幡の滋賀県立商業高校の英語教師として赴任しました。そして英語を教える傍らYMCAを組織したりしたのですが、それを良く思わない人達によって学校を解任されました。けれど彼を慕う人々とともにミッションを組織し、建築設計や医薬品の製造などによって生計を立てたのです。それが、あの建築家ヴォーリズ、そしてメンソレータム(現在はメンターム)の近江兄弟社を創業したヴォーリズなのです。


さて、学校はJR近江八幡駅からバスで行きます。北出口を出たところにバスターミナルがありますが、案内所がありお尋ねすると学園へ行くバスをすぐに教えていただけました。バスは八幡山方向に向かい、山の手前を右折してまもなく、「学園前」バス停に到着しました。バス停のすぐ前には、近江兄弟社学園と書いた通学バスが沢山とまった駐車場があります(県内のあちこちから通学バスが運行されています)。向かい側の学校は真新しい立派な建物でした。お約束の時間までかなり余裕がありましたので、ぐるっと周囲を周らせていただきました。周囲はノンビリとした昔ながらの、何か懐かしいような雰囲気があります。ヴォーリズの建てたハイド記念館と教育会館という建物も外から見ることができました。落ち着いた清らかさを持った建物だなあと思いました。


玄関と新校舎新校舎と玄関ハイド記念館ハイド記念館
さて、玄関のある学園本館は今年3月にできたばかりの、5階建ての綺麗な建物です(5階は礼拝堂、2階から4階が教室)。あちこちにヴォーリズの意匠を生かそうという試みが感じられます。入試広報室の応接室でお話を伺いました。



学園はキリスト教の精神に基づいた教育が行なわれており、校舎の外壁にも「地の塩 世の光」という学園訓が書かれています。聖書を通して「隣人を愛し、ともに平和に生きる」人間教育を目指していらっしゃいます。毎日が礼拝で始まり、終礼で終わります。クリスマスの準備期間のアドベント礼拝には、校内の高木メタセコイアにイルミネーションを点し、ハンドベルや賛美歌で世界平和を祈るそうで、冬の寒さの中の厳かな様子が想像できます。またヴォーリズの頃から地域との繋がりを大切にしてこられており、花の日礼拝には市役所や地域の小学校など、お世話になった色々なところに花を持って訪れられるそうです。また学校の広報誌は「隣人愛」と銘打たれています。



この学校はその沿革もあって、国際交流も盛んで、帰国生徒の受け入れも昔からなさってくださっています。現在、帰国生徒は全校で10名程だそうです。中学は35人学級が4クラス、高校は40人学級が6クラスと2クラスの単位制で成っています。受け入れは中3以外となっています。中3は高校への進学の関係上、受け入れをしていらっしゃらないそうです。高校1年はプロミネントという国公立や難関私学を目指すコースと、グローバルというコースに分かれていますが、高2になるとプロミネント文系、サイエンス、英語インテンシブ、グローバル文系の4つのコースに分かれます。単位制のアバンダント・クラスは全く別になっているそうです。高校1年からプロミネントでは7時間目まで、土曜日も毎週ではありませんが授業があるそうです。グローバルは選択で7時間目まで、土曜日も選択だそうです。大学進学については同志社大学と高大連携を結び(全国5校のうちの一つ)沢山の推薦枠をお持ちになっており、立命館大学文学部とも連携されていると伺いました。


国際理解教育に熱心なこの学校は、交換留学が盛んで世界中に姉妹校や提携校も数多く、数の上からも全国トップクラスの実績を持っていらっしゃるそうです。また近江八幡市はミシガン州グランドラピーズ市と姉妹都市であり、そこへの留学生もいます。高校が作っていらっしゃる「国際交流関係規定集」という冊子を戴いたのですが、そこには様々な留学制度が記載されています。留学生も常にたくさん留学してきており、校内のインターナショナルオフィスというお部屋を見せていただきました。専属スタッフもいらっしゃり留学生達の日本語クラスも開かれているそうで、黒板(白板ですが)には日本語文法のようなものが書かれてありました。壁には留学生の書いたお習字も貼られており、明るく楽しい雰囲気を感じました。                                          


修学旅行に代わるものとして、この学校では高校2年時に、40人ほどのグループに分かれてアジア各地への分散型海外研修旅行が行われます。事前学習を行い、現地では姉妹校や提携校の高校生たちと交わり、自由行動では直に異文化体験をするそうです。ホストファミリーでの体験などが、戴いた広報誌「隣人愛」に書かれていました。                                                   英語教育にも熱心で中学から英会話の授業があり、クラスを半分に分けての授業、また中3ではティームティーチングをなさっているそうです。                     滋賀県は外国人の方も多いのですが、この学校では韓国の方はいらっしゃるそうですが、中国の方はいらっしゃらないと伺いました。韓国の方は日本語が全くできなかったのに、努力家で半年で皆に追いつかれたそうです。


クラブも盛んでバドミントン、バレーボール、男子ハンドボールなどは推薦制度もあるそうです。またクラブ以外の活動に熱心に取り組む生徒さんもいらっしゃって、シンクロナイズドスイミングで世界ジュニア選手権に出る人や、全国バレエコンクールでスカラシップを取って海外留学する人もいらっしゃるようです。(広報誌「隣人愛」より)


最後に帰国受け入れの試験についてですが、出願資格は特に滞在年数などの規定はありません。試験については中学1年は4教科ですが、合格基準に達していればよく、柔軟に対応しますということでした。親子面接も行われます。転入の場合は、国数英の3教科の試験となります。高校入学は3教科の試験だそうで、高校は本人面接となります。中学・高校のいずれの場合も、本人の意欲と個性を見ていきますとのことでした。出願書類は願書、調査書(所定の用紙)、海外在留証明書、外国の学校の全成績表写しです。前もって必ず学校にお問い合わせをなさってくださいね。


新しい校舎と文化財にも指定される校舎がマッチしており、周囲の穏やかな環境、キリスト教精神に基づいた温かさ、そして国際性がひときわ印象的な学校でした。       近江八幡市は古い歴史を持っており、また琵琶湖ビエンナーレという文化的な催しも行われる個性豊かな街のようです。ぜひ訪れてみてくださいませ。なお、余談ですけれども、帰り道、駅のすぐ傍にある自動販売機で京都から大阪までのJR昼間割引券が買えました。利用されると、お得かしらと思いました。


琵琶湖ビエンナーレのHP↓ http://www.energyfield.org/bien_07/concept/concept.html




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