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海外での日本語保持伸長

海外で現地校やインターナショナルスクールに通わせている場合、日本語の保持伸長は重要な課題です。いずれ日本に帰る予定がおありなら、子どもさんに日本語の勉強をさせておくことは必須だろうと思います。                                海外に行かれた場合も、現地やインターで充実した学校生活を送るためには、できるだけ早くその学校で使用されている言語を学ぶ必要がありますよね。同様に日本に帰られたら日本語での学校生活となりますので、海外にいらっしゃるときから日本語の力をできるだけ学齢相当近くまでつける努力をしておいて欲しいと思います。        それには親の賢い言語戦略(?)が必要でしょう。                           


「滞英中の子どもの言語発達」 山本麻子                              



この本はイギリスに住む数多くの日本人家庭を調査して得られた結果から、日本語保持伸長に関する有益なアドバイスが書かれています。                        日本語を保持しながら現地の言葉を習得していくのは簡単ではないけれど、日本語か英語の二者択一を奨励するのはペシミスティックであり理論自体が間違っているし、ニ言語習得を「二兎を追う者、一兎も得ず」といった諺的考え方も誤っていると書かれています。  事実をよく把握するよう努める一方、子供の能力の無限の可能性にも目を開いて欲しいと書かれています。私も全く同感です。親は環境整備に最大限の努力と工夫を惜しまず、子供を励まし暖かく見守ってやる必要があるとも書かれています。これも全く同感です!それにしても、ある程度の時間はかかるということを、著者は述べています。ただ、日本人学校のある地域であれば、短期間の赴任や、ニ言語学習では無理が生じると考えて日本人学校を選ぶということも、家庭の選択としてはありえると私は思います。


親の不安として ・英語の発達が予想外に遅い・英語学習が困難・日本語発達の遅れ・日本語の学習が困難・英語から日本語表現への干渉・日本語と英語の混乱・両言語とも遅れるのではないか・両言語の言語能力査定の難しさ・言語接触時間の短さ・言語方針の選択・同じクラスにいる日本人の多さ 等が挙げられています。


例えば混乱についてですが、これは概ね一時的なものであり、また英語から日本語への干渉は、気付いたらその都度、上手に訂正してやることだそうです。(決して嫌な気持ちを抱かせないように) 家庭内では日本語を使うという方略は家庭の方針で決まるものであって、滞英期間の長短では決まらないということです。海外児童生徒の日本語の保持伸長の状態は、日本の子供以上にばらつきがあるといいます。たとえ短い時間でも密度の濃い日本語接触時間にする努力が大切だということです。


後半はQ&A方式で分かりやすく書かれています。例えば幼児をお持ちのお母さんに対しては、質の良い言語材料をできるだけ沢山揃えて(例えば絵本とか)、子供と一緒に話し合うこと、日本語を話すお友達と触れ合うようにすることと書かれています。男の子が女言葉を使う例に対しては、できるだけ色々な人と対話させたり、ビデオや本を使うことも推奨されています。国際結婚の場合は、父母の言葉を分けて一貫して使い続けることだそうです。学齢期で英語を身につけさせるためには、現地校の先生と緊密な連絡をとること、話し相手になったり教科の内容を復習させてくれる家庭教師を確保すること、子供の友達を家へよんだりして遊ばせることなどが挙げられています。


帰国後の言語的なカルチャーショックについても触れられています。急に豊富な語彙に出会って、知らない言い回しや乱暴な言い方に出会ったとき(関西では海外ではあまり使われていない大阪弁や京都弁・神戸弁なども)戸惑ったり、また丁寧語の使い方が分からなかったり、お子さんの言うことが他の人に期待通りに伝わらなかったりすることがありますが、そういうショックをあらかじめ念頭に置いて適切に対処していくように、というアドバイスもありました。しかし、それは時間と共に解決するでしょう、という言葉はとても安心感を与えてくれます。


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マンモグラフィー、受けてきました

私の住む市では、40歳以上になると市民健康手帳を依頼すれば受け取ることができます。電話で頼むだけなので、とても簡単です。それを持っていると、毎年1回、市民健診を最寄の医院などで1300円を払えば受けられます。血液検査や心臓の検査、尿検査など簡単なものですが安心です。


当市では胃がんや肺がんなどのガン検診は、保健センターに申し込むと決まった日時・場所ではありますけれど、格安で受診できます。                                 なお、うちの会社ではそういった受診をするといくらか会社からお金が戻ってくるようです。人間ドックに関しても援助があるようなので、いつか受けてみようかなと考えています。


さて、その市民健診を利用して乳がんの検診を受けてきました。最寄の婦人科で乳がんの触診(300円)をしていただき、異常が無かったので、その婦人科が大きな病院に予約してくれてマンモグラフィーを1700円で受ける手続きをしてくれました。


そして、行ってきました。すいていたので、すぐに受診できました。思っていたほど痛くなかったですよー。2週間後に初めに受けた婦人科へ結果が行くということで、今日、結果を聞いてきました。なんとも無かったそうです。安心!                          皆さんも、ぜひ安心料に受けてみてくださいね。


さてこれから、機会を見つけて、女性の仕事の話なども書いていけたらなと思います。

テーマ:健康
ジャンル:ヘルス・ダイエット
内モンゴルのお話

呼和浩特市内 夫の出張時の写真です
呼和浩特(フフホト)市内                                    
(夫の出張時の写真です)


呼和浩特市の郊外                                        呼和浩特市 郊外の草原


パオ                                        パオ

過日、内モンゴルから来た中国人女性(中国語講師)にお話を聞く機会がありました。  内モンゴルというのは、中国の西北部にあり、モンゴルやロシアと境界を接しています。朝青龍の出身地で、首都がウランバートルのモンゴルは中国では外モンゴルと言われていて内モンゴルとは違います。


中国は西の方が海抜が高く、東は海に面していて低くなっています。中国の西北部にある内モンゴルの西部は砂漠となっており、近年、砂漠化が進んでいるそうですが、砂漠にリフトを設け、ソリで滑る降りる遊びを楽しむ施設もあると、写真を見せてもらいました。しかし草原地帯が多いのが内モンゴルの特徴だということです。


首府は呼和浩特市(フフホト市。面白い音ですね)にあり、北京から空路1時間という近さで、住民の多くは首府や、その近くの盟(州のようなもの)に住んでいるということでした。呼和特市の郊外には黄河が流れています。


いろいろお話を伺った中で、教育のお話がありました。中国は一人っ子政策で、一人の子どもの教育にお金をかけるという考え方が、人々に支持されているとのことでした。働く女性も多いのですが、得たお金を教育につぎ込むことに熱心だそうです。両親はもちろんのこと、おじいちゃん、おばあちゃん、その上、ひいおじいちゃんやおばあちゃんまで、子どもを大切にしているそうで、シックスポケッツどころではないようです。


中国の教育はなんでもストレートだそうで、テストの成績は公表、成績の悪い生徒は皆の前で注意されたりするそうで、日本のようにテストを裏返して返すなどということは考えられないということでした。お国柄はいろいろ違いますね。皆さんのお住まいの国やお住まいだった国はいかがでしょうか。


嫁姑の話が出ていましたが、中国では嫁を息子より大切にするそうです。将来お世話になるのは嫁だから、嫁と仲良くしようとお姑さん達は考えます、と仰っていました。なるほど。


内モンゴルのお話を聞いたあと、ネパールの福祉施設で子どもの教育をされているボランティアの日本人が、ネパールの恵まれない子どもについてのビデオを見せてくださいました。貧しい10歳の女児が妹と一緒に町で野菜売りをしていました。学校には行けないそうです。父親は他の女性と暮らしていて、母親と妹の3人家族で、学校には行きたいけれど、お金が無くていけないと泣いていました。そのビデオはネパール国内向けに作られたもので、自分達の国の中の貧しい人たちを、自分達で助けようと呼びかけていました。日本からの援助も必要だけれど、ネパール国内の人を動かしていくことが大切だとボランティアの方は話していました。それでも日本円で言えば僅かのお金で、子ども達が使うノートや鉛筆が現地で買えるそうですので、少しでも助けられたらいいなあと思いました。

テーマ:中国
ジャンル:海外情報
幼稚園再編問題・・・市の教育審議会、傍聴

先日、市報で見て、市の学校教育審議会を傍聴してきました。傍聴者はたったの3人。私以外は公立幼稚園の先生だけでした。市報に載っていたテーマは「これからの幼児教育のありかた」という、再編問題を匂わさない書き方で、これでは当事者である保護者達には気付かれることはないだろう、と思われるものでした(--;)            国の教育行政と同じく、行政の意向があって、それに基づいて審議会で審議され、その上で公務員が案を作り、それを議会で決定するという流れがよくわかりました。市民はそれらの動きをよく注視する必要があると思います。


まず第一の議題は認定こども園について。少子化に加えて働く親が増え、また長時間の預かりを希望する親の増加もあって、幼稚園と保育所(保育園)の合わさったようなものが望まれている、といった説明がありました。認定子ども園とは、私立・公立を問わず、両方の機能が合わさったものであるということでした。即ち幼稚園は教育的要素が強く、保育所(園)は養育的要素が強いものであるが、その両方を兼ね備えたものだということです。http://www.youho.org/


今年4月から実際に運営が始まるそうです。どちらかというと過疎地にできてきているとのことで、ある地域では私立の幼稚園も少子化、公立の保育所も少子化で、両方を併せて一つの認定こども園が成立しそうだということでした。幼稚園・保育所(園)の合体というだけでなく、私立・公立も連携していくようです。認定こども園には公的な補助金は割合出る予定なので、月謝はそれほど高くはならないだろうということでした。当市にも一つ、モデル的な認定こども園を作ろうという話が出ているようで、その方向で考えていきたいとのことでした。先生方の資格ですが、保育士と幼稚園教諭の両方の資格が要るのだが、その両方の資格を先生方にとっていただけるように援助したいということでした。これは将来的には一体化した資格になっていくのかもしれませんね。


次に公立幼稚園の統合問題について話し合いがなされました。少子化と市の財政状況から現在の幼稚園数を2/3にする方向で考えていきたいという市の意向に合わせて、議長さんである学識経験者は話し合いを進めていらっしゃるようでした。現在、当市は4歳児クラス30人、5歳児クラス35人ということですが、1クラスのところがあったり、規定人数を1人でもオーバーすると15人と16人のクラスになったりしているそうです。それを1学年につき30人クラスを2つずつということで、幼稚園数を減らしていくようでした。2クラスあることが、子どもの発達に良いという理由が述べられていました。どうやら私立幼稚園がある地域などが、削減対象になりそうな気配を感じましたが、どの幼稚園にも地域との密着性があるので、どれを削るかは非常に難しいという意見が出て、当日の話し合いは終わりました。


保育所のほうでは、民営化に移行していこうという話も出ており、また保育所の保育料は収入とリンクさせてあるという状況の説明もあって、あと十数年もすると幼稚園のほうも民営化して、収入とリンクさせた月謝という方向性もあるのかな、という気がしました。


また近年、保護者が公教育に信頼を置かなくなっている傾向が強く、幼稚園・小学校・中高と私学志向が強くなっているという話も出ていました。私自身は子どもを公立幼稚園にやり、その伸び伸びした教育はとても気に入っていましたし、ベテランの先生を大変頼もしく感じていたのですが。


また、そのうちに帰国後の幼稚園の選び方についても書いていきたいと思います。

テーマ:地方教育行政
ジャンル:学校・教育
英語(外国語)の保持伸長の方法

帰国後、海外で身につけた子どもの英語(外国語)を保持伸長したいと思うのは、どの親にも共通した願いでしょう。日本で海外と同じ環境にすることは難しいのは当然です。インターといった選択肢もありますが、学費も高いですし、また日本人としての根っこを育てる意味でも、たいていは日本の学校ということになるでしょう。もちろん、これからも海外生活がたびたびあるとか、国際結婚児童ならばインターということになるかもしれません。また、経済的にも大丈夫で、しっかり英語教育をフォローする覚悟のあるご家庭、将来の進路を考えてインターという選択肢ももちろんあるとは思います。ですが、ここでは日本の学校へ通わされる場合を考えたいと思います。


中学生以上ならば、同志社国際や千里国際といったような英語教育に力を入れている学校を選ぶことができます。しかし、それでも家庭での努力が必要でしょう。


さて帰国後は英語(外国語)の保持伸長に一生懸命になるよりも、日本語を大切にして思考力や認知力を育てることが大切だという考え方も聞きますし、一理あります。母語を使って思考力を育てることは必須ですし、日本の学校の成績を上げようとするならば、どうしても日本語力を無視するわけにはいきません。しかしながら、日本語を育てつつも英語を育てることも、やり方によっては可能なようです。


「私たちはいかにして英語を失うか」 服部孝彦 著 2006年11月発行


                   

これは英語の保持伸長についてのヒントが沢山書かれた本です。他の外国語にも応用できる面があると思います。


まず第二言語忘却についての科学的な学説が紹介されます。              ●単語を忘れるのは頭の中から単語が消えたわけではなく、検索に失敗しているだけだから、検索の機会を沢山与えると忘れにくくなるそうです。当たり前といえば当たり前のことですが。                                           ●またいったん身につけた会話の流暢さは失われやすいものですが、再習得のスピードは速いそうです。発音やリズムといったものは頭の底に残っているようです。(うちの子ども達を見て、私も以前からそう思っていました)                                             ●「聞く力」と「読む力」は衰えにくいそうですので、それを利用すると良いということです。                                                                          ●文法力は衰えにくいので、帰国子女は読み書きの学習を通して文法力を養うと良いとのことです。英検などを利用すると良いでしょうね。                      ●しかし最も大切なことは、子どもにプレッシャーを与えないこと。楽しさが一番ですよね                                                ●親が英語に好意的であると、子どもの英語力も伸びるそうです。子どものために親も帰国後も果敢に英語(外国語)に取り組んでいきたいですね。               ●バイリンガルというのは安定的なものではなく、常に周囲の環境によって影響を受け変化するものだそうです。                                      ●大事なものは動機付けであり、外的動機(直接的な実利を得るための動機)から内的動機(文化に関心を持つなど、学ぶことに楽しさを感じる)になれば、子ども自身が積極的に外国語を学ぼうとするそうです。                                


遊び場言語(生活言語)と教室言語(学習言語)がありますが、学習言語には認知力・思考力が大きく影響します。ですから日本で高い学力を持っていると、それを外国語に転移させることはできるようです。思うに日本の学識経験者が専門分野に関する会話はできるが、日常会話ができないという話はよく聞きますよね。幸い、帰国子女は日常会話にはあまり不自由ありませんし、たとえ少々それが失われても流暢さは再習得しやすいものなので、母語を通してでも認知力を養い、外国語の文法力や語彙力を高めれば鬼に金棒という気がします。                              


さて、いよいよ具体的な方法ですが                                    ・保持教室に通う ・家庭教師につく ・公文式に通わせる ・日記を書かせる ・ラジオ英会話を聞く ・物語のCDを聞かせる  ・メールや電話で外国の友達に連絡を取る  ・ネット閲覧やチャットをしたり掲示板に書き込んだり、ブログを作る(親の監視は必要かも) ・英語の音楽を聞く ・衛星放送を見せる ・英語のDVDを見せる ・英語の本や雑誌を読ませる ・英検を受けさせる ・ワークブックをさせる ・パソコンCDで遊びながら学習 ・サマースクールに参加する


ちゃんとできなくても少しできただけでも誉めるとか、全部できなくても出来るものだけを続けるとかいうのでもいいと思います。また、自信をつけさせることがとても大事です。英語を続けていて良かったという気持ちを、少しでもいいので持たせてあげてくださいね。


でも、もし継続が困難になったら・・・。その時は、一時的に諦めても大丈夫です。子どもが英語への興味を失わない限り、いずれ時期が来たら自らやるでしょう。それまで、日本語でしっかりものを考える力を養うようにすればいいのです。第一言語以上に第二言語が深まることはないのだから、第一言語を大事にしてればいいと割り切ることが、親の心を落ち着かせることでしょう。                                                                                                 


P.S. ホームステイを引き受けるというのも一つの方法です。学校を通じて、または確かな団体を通じてのお引き受けが安心でしょう。むやみにプレゼントをあげたりせず、ありのままの心のこもった接待が良いようです。   

帰国枠のある国立・公立高校 大阪府

関西で帰国枠のある国立高校は、大阪教育大学附属池田高校のみです。神戸大学には現在のところ高校はありません。京都教育大学附属高校は付属桃山中学から連絡進学する帰国生徒はいますが、高校からは受け入れていません。なお一応ここに全国の国立附属学校のリストをつけておきます。http://www.zenfuren.org/005-sonota/005-03-fuzokukouen-heno-link/005-03-fuzokukouen-heno-link.html                               附属池田は難関大学への進学率は高いですが、受験教育に熱心というわけではありません。自律を大切にしています。それは国立附属に共通した特徴でしょう。授業についていけるだけの学力があり、なおかつ内部生に国際的な視点を提示できる帰国生徒を欲しているようです。帰国卒業生からの評価が高い学校です。                     


さて次に公立高校について書いていきます。殆どの府県で日本の中学、または日本人学校を卒業しているか、現地で9年の教育を終了していることが受験資格となっています。ですから現地9年の課程を修了せず4月から入学したいなら、12月か1月初めには帰国して公立中学に籍を置く必要があります。帰国枠で受験するなら日本の成績の内申はそれほど重視されませんが一般枠で受験するなら、あまり早く帰国すると慣れない日本の中学での成績がつきますのでご注意ください。                 6月に現地校を卒業してからの編入となると、空きの状況も流動的ではないかと思われます。しかし急な帰国の場合などは、なるべく早く教育委員会に連絡をとってください。                                          


大阪府ですが、帰国枠は外国に2年以上在留し、帰国後2年以内の者となっています。大阪府では帰国枠のある公立高校の学校数は多いです。                         


英語科のある市立高校6校(東・西・南・日新・天王寺商業・大阪市立)、        国際教養科のある箕面・旭・枚方・花園・長野・佐野の6校、               文系の国際文化科と理系の総合科学科を持つ千里・住吉・泉北の3校があります    すべての学校が学区に関係なく受験できます。試験は作文と数学・英語です。 上記の学校で帰国生徒と保護者に最も人気があるのは千里で、次に箕面のようです。大阪府北部(北摂)に帰国子女が多いということもあるのでしょう。                 (市立高校も入試は府の教育委員会が担当しています)                                


なお一般受験についても言及しますと、今年度から学区が従来の9学区から4学区へと減って、どの学校を選べばよいかの判断が難しいかもしれません。大阪は昔から公立が強い土地柄で北野・天王寺・三国丘などの進学校があります。学力レベルの判断がつかないようなら大阪進研の模擬試験などを受けてみられるのも良いでしょう。大阪進研のサイトは非常に充実していますから、是非ご覧になってください。公立高校の学区と地図・サンデー毎日の大学合格実績なども出ています。(←サンデー毎日のエクセル表は4月以降は削除されていました。今後、最新版が載る可能性もありますが)         http://www.o-shinken.co.jp/index2.htm                            公立高校受験に関するすべての資料は大阪府教育委員会のサイトで閲覧できますし、書式などもダウンロードできますので、ぜひご自分の目で確認してください。 http://www.pref.osaka.jp/kyoishinko/kotogakko/gakuji-g/H19_yoko/HSindex.html 


次回は兵庫県公立高校について書きます。                                                                                              

NHK「伝説の碁打ち・本因坊秀策」

今日は日曜日、地震のニュースを見ていて、ちょっとチャンネルを回したら(というかリモコンだから変えたら、ですね。電話のダイヤルと同じで今は回さない。若いお母さんは回す式をご存知ないかしら)、NHK教育で興味深い番組をやっていました。それが、この「伝説の碁打ち・本因坊秀策~初心者にも分かる名勝負」です。(石川県の地震、大変でした。お見舞い申し上げます)


新聞にはキャプションとして「江戸時代の天才碁打ち・本因坊秀策の人生ドラマ」と書かれています。漫画「ヒカルの碁」にも天才棋士として登場する人物だそうです。        広島県因島では昔から碁が盛んで、秀策(本名は違います)はじっと大人の囲碁を見つめる子どもでした。そして5歳から母親に手ほどきを受けます。(この5歳からというのは、かなり私にはミソな気がします。年長さんですから、そろそろ落ち着いて知的なことが出来始める年頃でしょうか。子どもにもよりますが)みるみる腕を上げ、神童現るということで確か9歳から三原の殿様の援助で囲碁の特別指導を受けられるようになります。そして、やがて江戸の本因坊家の内弟子になり、その努力型天才ぶりを認められ本因坊家の跡取りとなり、江戸城で行われる天下の棋士達の勝負で、12年間無敗という前人未到の記録を打ち立てます。


番組では囲碁の歴史、本因坊秀策が生きた時代、その後の本因坊戦についてといったことも知ることができました。


秀策がどういう気持ちで棋士としての人生を送ったかということに心動かされました。命を削るような精進をして勝負を戦ったあとの碁盤は、碁石を片付ければ戦いの跡も残らない。一生懸命戦ったあとの清々しさは勝負さえも超越する心象になるようです。なにか分かるような気がします。


この番組では、囲碁の基礎がコンピューターグラフィックスで分かりやすく説明されます。また秀策の稀代の名勝負も再現され、分かりやすい説明が入ります。私は海外に居るとき、日本の将棋や囲碁をぜひ子どもに教えたいと思いました。残念ながら、私も夫も出来ないのです。海外では教えて貰えるようなところも、なかなか無く、結局チェスを習わせました。それはそれでとても楽しかったですが、この番組があれば、あとは本でなんとか少しは囲碁ができたかな、という気がします。ぜひまた再放送があれば、手に入れて見ていただけたらと思います。囲碁は作戦を考えたり、陣地の取り方を考えたり、脳を鍛えることができるようです。それに長く集中力を持って考えられるって素晴らしいことですよね。

びゅんびゅんごまがまわったら 

私の子どものお気に入りだった絵本を紹介します。


こんな学校、楽しそうだなあ。自然が豊かで元気いっぱい遊べそう。                           


校長先生も魅力的です。


絵もステキです。本の中に入って一緒に遊びたくなること請け合いです。


このサイトからも見られます。http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=786

学校の選び方 その1

今日は帰国後の学校の選び方について、少し書きたいと思います。


まず帰られる地域が決まっていらっしゃるのかどうかです。既に持ち家がおありなら、そこから通学できる範囲となるでしょう。またご主人(パートナーと言うべきでしょうか)の勤務地が決まっている場合は、通勤と通学ができる範囲となるでしょう。場合によってはご主人が単身赴任なさることもあるかもしれませんが。


次に、帰国時期が大体決まっているならば、その時点で編入学させたい学校について情報を集めていきます。ネットや本、口コミの情報も役に立ちますが、最も大切なのはやっぱり現場です。即ち、学校を訪れてみることです。学校のお話を聞くまでの段階に至っていないならば、学校の近くまで足を運ぶことだけでも有益です。ネットの衛星写真も役立ちますが、一時帰国の折などを利用してぜひ実際に学校を見に行ってみてください。生徒達の登下校(特に下校時)の様子を見るのも良いでしょう。学校の周りの雰囲気も、訪れることで大変よく分かります。子どもさんを連れて訪れるとなお良いでしょう。


もう帰国が間近で見に行く余裕もないということならば、保護者が本人の性格や学力などを考えて適切なところを選んでいくことになるでしょう。                  まず小学校ならば、地元の公立へやらせるのか、それならば校区が大切になってきます。またソフトランディングが難しそうなら国立の帰国子女教育学級か、帰国子女が多い学校となるでしょう。中学受験させる予定があるのか公立で通そうと思うのかどうか、ということも校区を選ぶポイントになってくるかもしれません。               中学校も同様に、公立ならば校区がポイントです。高校を公立にやらせるのかどうかも選択基準になってくるかもしれません。私立をお考えになる場合、関関同立の附属ならば大学もそのまま進むというのが普通です。またソフトランディングが難しいとか、帰国生徒の多い学校が良いとなると、国立の帰国子女学級か、同志社国際・千里国際が受け入れ専門校になります。立命館宇治も帰国生徒が多い学校です。どんな私立学校を選ばれるにしても、学校の個性(校風)が子どもに合うのかが非常に大切なのは言うまでもありません。                                       高校の場合は、関関同立の附属ならば大学はそのまま進学することになるでしょう。高校では中学以上に、日本語のレベルがある程度以上でないと編入学は難しくなります。大学附属の学校でも大学入学時にはしっかりと日本語で勉強できる状態で送り出すためには、日本語ができないと学校が引き受けにくいようです。学校の校風が子どもに合っているかどうかも、よくお考えになってお選びください。                            大学の場合ですが、学校によって試験で重視するものが違います。慶應やICUは現地での成績やTOEFLやSATの成績を重視しますが、早稲田は日本語力を見ます。京大でも日本語力が必要です。東大は高い外国語力を要求しますから長期滞在者向きかもしれません。また帰国枠ではなく、AO入試を利用するという方法もあります。さて、大学でどういう勉強ができるかを調べることは本人の責任です。アエラムックには学問初心者向けの案内の本などがありますから、子どもさん自身が希望する学問の概要をつかんでおかれることをお勧めします。


いずれの学齢で日本に戻られるにしても、日本語力が無いと帰ってから困ることになります。できるだけ本を読ませることや、補習校のある地域では通わせることが必要でしょう。(日本人がとても多い地域で、接する機会が多く、また家庭で学習言語の段階の日本語までフォローできるならば、通わせなくても大丈夫ということもあるかもしれませんが)


お子様が日本人学校出身者の場合は、帰国枠を利用するのも良いですが、選択の幅を広げるためにも、普通の受験も考えてみてくださいね。帰国枠での受験は一般受験より若干は有利になるでしょうが、日本人学校出身者には国内生の学力とさほど遜色の無いものを求められると考えておかれたほうが良いと思います。しかしながら受験一本槍の海外生活は勿体無いものです。社会人になられた時には、むしろ海外での貴重な経験が生きてくるとも聞きますから、現地での生活を大切になさってくださいね。

オランダの豆知識

オランダ人のお話を聞いてまいりました。                              


彼は日本語がペラペラの若者です。大学に入ってから日本語の勉強を始めたとか。今で大体6年半、日本語を勉強していると話していました。もともと語学が好きだったそうでヨーロッパの言葉を5つ程話せたのですが、新しいものにチャレンジしたいと思って、日本語を選択したそうです。大学在学中に1年間日本に留学し、卒業してから今までの半年間、日本でインターンをしていたそうです。 日本人の彼女が居るそうで、もちろんそれは大きいでしょうね!


彼の卒業したライデン大学はオランダで唯一、日本語が勉強できる大学だそうです。今年度の日本語専攻の1年生は100人ほどだったということです。予想より多いなと思いましたが、全オランダでそれだけだから、と彼は言っていました。


さて、オランダの豆知識ですが、オランダ人は世界で一番背が高いそうです。         それと世界で一番幸せなのはオランダの子どもという調査結果が出たそうです。その理由を聞いてみると、家族を大切にする国民だからではないか、ということでした。仕事は朝8時から4時まで、そして夏は夜遅くまで明るいので、仕事が終わった後、家族でゆったりとワインやチーズを楽しんだりして、くつろぐそうです。また、サイクリングも大変ポピュラーで、自分も家族とともにあちこち行ったと話してくれました。 あくせくせず生活を楽しもうとする生き方が、子どもにも良い影響を与えているのかもしれませんね。            


多民族が住む社会だそうですが、皆、共生していると思うとの言葉でした。ただ一部のイスラム原理主義者が問題を起こすことがあるが、それはごく一部だから、ということでした。


お話を聞いていて、全体的に成熟した社会なんだな、という感じがしました。彼の誠実で穏やかな人柄が、私によけいそう感じさせたのかもしれません。                         

関西の国立中学校 

今日は関西にある国立の受け入れ中学校について書いていきます。3校あります。それは大阪教育大学附属池田中学校、神戸大学附属住吉中学校、京都教育大学附属桃山中学校です。受け入れ態勢については、国立小学校の項で書いたものと似ていますが、大きな違いは京都教育大附属桃山中学校が帰国子女学級を持っているということでしょう。どうぞ国立小学校の項も参考になさってください。


さて、大阪教育大学附属池田中学校は1年と2年で受け入れをしています。混入方式を取っており、高校への進学はある程度の成績を取る必要があります。附属池田高校の進学率が良いので希望される方も多いのですが、入ってからついていけないと高校で他校受験ということになります。それなら中学から中高一貫に入っておけば良かったということも有り得ますので、気をつけてくださいね。入学については、在学生になんらかの好影響を与えるであろう生徒を期待していらっしゃるようです。


神戸大学附属住吉中学校は公立中学へのソフトランディングが難しいと思われる生徒を優先して編入学させています。帰国子女学級を作っており、3年間、籍はそこにあります。ただし交流授業も行われていますので、隔離されているわけではありません。暖かい指導を受けられる学校だと思います。ただし高校はありませんので、必ずどこかを受験することになります。それと近く中高一貫校に衣替えされるそうで、そこにはおそらく帰国子女学級は設けられないと思われます。ですので、その発表をよく注意なさっていてください。


京都教育大学附属桃山中学校は1,2年は帰国子女学級で授業を受けますが、3年になると混入方式をとります。神戸大学附属住吉中学校と同様、大変手厚いケアを受けられる学校だと思います。高校もありますが、全員が進学できるわけではなく、大阪教育大池田附属中と同様、一定以上の成績が必要です。


上記のいずれの学校も英語に関しては普通の公立中学校よりレベルの高い授業を受けられる可能性はあると思います。しかし、同志社国際や千里国際といった帰国子女受け入れ専門校のようなものを期待するのは無理かもしれません。


次に私立の中学校について述べるつもりでおりましたが、中高一貫が増加している現在、高校のことも同時に書かざるを得ませんので、次回は公立高校・国立高校について先に言及したいと思います。

「ことばを使いこなすイギリスの社会」

ケンブリッジ大学 ニュートン林檎の木の末裔
ケンブリッジ大学 ニュートン林檎の木の末裔(本文とは関係ありませんが)


山本麻子 著  2006年10月発行


カバーの裏に、「日本でも『国語力』というレベルを超えて、ことばを使いこなす力は、より重要なものになってくることが明らかである現在、日本語をめぐる議論にも重要な視座を提供する」と書かれています。 ことばを使って適切なコミュニケーションを取ろうとしているイギリス社会の様相を垣間見ることができる本です。


著者は1986年より在英で、1992年にレディング大学言語学科でPh.D.を取得し、現在レディング大学研究調査官です。


イギリスでのマナー                                                              イギリスでは店員に対しても必ずpleaseをつけるなど、どんな相手に向かっても相手を尊重する言葉を使うそうです。お金を払う側も売り手も、互いにThank youを言い合うような言葉遣いでスムーズな人間関係を図っているそうで、それは見習いたいと思いました。現在のイギリスでは多様性と敬意が強調されてはいますが、実際には多文化から平等・統合の方向に向かっているということです。イギリスでは議論が非常に尊重されますが、意見の違いがある時は、人前で互いが衝突するような議論の戦わせ方は避けられます。感情を伴ったような表現をせず、周囲の人を不愉快な気持ちにさせないような配慮をするということです。また意見・意向を聞かれるようなメールには即座に返事をし、すぐに答えられないことであっても、とりあえず受け取っているという返事はすぐに出すそうです。


イギリスの学校教育                                         今、イギリスでは国語(=英語)教育に非常に力を入れています。全国読み書き運動というのが実施されており、学校毎の評価も出されます。しかし作家達からは自分達の文章の抜粋だけが使われるとか、丸ごと一冊読むことの意義を説く人たちの意見も多く出されています。国語教育は読み書きだけではなく、話すことも教育現場で大切にされています。日本のような教室の机の配置の仕方は少数派で、子ども達が話し合いやすいような机の配置が工夫されています。「話すことによって学ぶ」という仕組みができているのですが、イギリスでは5,60年前に、そういうやり方への大きな変化があったということですから、日本もこれから変わっていく可能性はあるのではと思いました。


イギリスの教師                                          イギリスには全国的な教科書が無いそうです。教師達は自分でクリエイティブな授業を作り上げる努力をしており、日本のように教師用の虎の巻が無いことで、教師の創造性が育っていくとのことです。そして先生が努力をすることで子どもが良い作品を書いたり、作ったり、結果を出すと、それを校長先生に見せさせることによって、教師は校長からも認められ褒められます。またイギリスのある学校では入学時に配られる資料の中に「いじめ」についての記述が5,6ページあるそうです。イジメを見つける兆候を知らせ、学校の職員全体、保護者が協同して気付きを大切にしています。イジメへの対処方法なども書かれており、そのいずれについても常に「話し合い」と「議論」を通じてなされるとのことです。教師と親の会合でもケーススタディを通じた話し合いがされるそうで、興味深く感じました。また教師は音楽会などの発表をすべて一人で仕切り、それは周囲から大いに評価されるそうで、先生方のやり甲斐を高めています。


読み聞かせ                                            イギリスでは伝統的にベッドタイムストーリーという習慣があったのですが、最近の親は忙しさを口実に、あまりしなくなってきているという批判がでているそうです。また学校でもストーリータイムは、読み書きに時間を取られて減っていく傾向があるとのことです。しかしながら読み書きについても、あまり成果は無いという評価も出ており、真剣な議論がなされています。話し言葉でも乱れが出ていると言われています。しかしビジネス界では、学校卒業段階で話し方も書き方も正しく明瞭でない人は主流から外されるといいます。イギリスでもテレビやパソコンの功罪について議論されています。


母語とバイリンガル教育                                    子ども達の社会的スキルと言語スキルの低下が見られるそうで、粗野で下品になり昔の上品さや行儀が失われているといいます。親はできるだけ沢山のインタラクション(相互作用・交流)を持つべきであると著者は書いています。イギリス人は海外に住んでも母語を失うような子育てはしないそうです。バイリンガルということをそれほど重視しておらず、保守的な国だそうで、著者もバイリンガルの危険性を危惧しています。英語についてはネィティヴのようになるには、かなり時間がかかるし、また日本語についても十分に育てることは至難だといいます。しかし、親のインタラクションによっては長期にイギリスに住んでいても母語である日本語を育てることも不可能ではない例もあると書かれています。反対に渡英間もなくても母語が危うくなっている例もあるそうです。親の言語学習に対する知識や考え方が子どもに多大な影響を与えると著者はいいます。学校を日本人学校から現地校、現地幼稚園から日本人学校など、方針をころころ変えることは子どもに負担を強いることになるといいます。(バイリンガル教育については、子どもにより、家庭により、状況により、一概に言えないと私は思っています。転校も悪い例ばかりではないでしょう。親の関わり方も重要です。) なお、イギリスではリーディングマラソンや暗誦チャリティなどが盛んで、近所のコミュニティもそういった活動に協力的だそうです。


イギリスの教育の方向性                                    英国の教育は日本のような画一化の方向性にあり、また日本は個を大切にしようと方向性があるので、互いに学びあえることがあるのではないかと著者は言います。子どもに読み方を教える方法については、イギリスではいろいろな研究がなされており、そういった研究はしっかりとデータを集め、明確な結論を出し社会から厳格な評価を受け、それが積み重なっていっているそうです。


この本にはイギリスの現状が良いところ、悪いところを含めて記述されています。なかなか面白く読めましたが、いろいろな情報をどう日本の状況に生かしていくのかは、課題によってはなかなか難しいものもあるかもしれません。


いずれにしても、著者のバイリンガル教育の視点を知りたく、もう少し著者の本を読んでみるつもりでいます。





公立中学校 京都・奈良・滋賀編&公立中の現況

関西の小学校(公立・国立・私立)について書きましたあと、大阪と兵庫の公立中学校について記述いたしました。今日は京都・奈良・滋賀の公立中学に、少し触れたいと思います。そのあと、一般的な公立中学の様子について少々書かせていただきますね。


まず京都ですが、http://www.pref.kyoto.jp/tokei/news/h18gaku/h18002.html京都府の平成18年度の学校基本調査を見ますと、公立中学に帰国しているのは12名となっています。帰国子女の多くが同志社国際・立命館宇治・京都教育大学附属桃山に通っているようです。京都市内には御池中学などの歴史ある学校がありますが、不動産価格は相対的には高いようです。なお京都市は国際都市で外国人も多く住んでおり、大学も多いので大学関係者なども居ると聞いています。京都市国際交流協会ではいろいろな活動をしていますので、行ってみられるのも良いのではないでしょうか。


なお、京都府には府立の洛北高校附属中学と京都市立西京高校附属中学といった公立の中高一貫教育校ができており、非常に人気があるようです。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/ikkan/9/06050103.htm受験に際しては私立中学のようないわゆる知識詰め込み型の内容ではなく、思考力を見るような試験のようです。詳しくは以下に紹介するサイトに過去の試験問題が出ています。http://www.kyoto-np.co.jp/kp/event/campus/tyukouikan_top.html 上記の2校について、そのうち取材に伺いたいと思っております。


奈良ですが、奈良は学校基本調査の詳しいものはネットには公開していないようです。近鉄奈良線沿線に比較的帰国子女が多いようで、また近鉄大阪線にも居ると聞いています。その中には同志社国際や立命館宇治などに通う生徒も居るようです。奈良県は公立高校が以前から全県一区となっており、奈良高校などの公立進学校があります。大阪のベッドタウンとして通勤に便利というメリットがあるでしょう。


滋賀の学校基本調査を見るとhttp://www.pref.shiga.jp/data/gakkou_kihon17/file/003_04.pdf 大津市と草津市で、それぞれ6人ずつの帰国生徒が公立中学に通っています。滋賀県南部には他にも同志社国際や立命館宇治・京都教育大附属桃山に通う帰国生徒も居るのではないかと思われます。滋賀県は山が近く琵琶湖もあり風光明媚で、かつまた京都にも近いということで、近年住民数が非常に伸びている県です。なお、公立高校は平成18年度から全県一区となりました。県内には膳所高校などの進学校がありますが、大津市民などからすると全県から受験生が集まることになって難易度が増したように感じられるようで、新制度は若干不評のようです。なお、滋賀県にも彦根市、守山市、甲賀市に中高一貫校ができています。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/ikkan/9/06050103.htm


公立中学への編入学について                                 さて関西の公立中学について書いてきましたが、どこの公立中学も校風は地域性ととても深い関わりがあり、すぐ隣の市町村でも違った雰囲気であったり、また隣の学校とさえも多少違うということもありますので、校区をよくお調べになったほうが良いでしょう。とはいっても、教育環境の整ったところでは皆さんのレベルも高く、良い内申点が取れないといった現実問題もありますので、帰国時期などと照らし合わせて考えてください。                                                 ところで一般的に言って、帰国した子ども達にとって最も難しいのは公立中学への編入学ということになろうかと思います。小学校までは成績もつかずのびのびとしていたのが、中学に入ると成績もはっきりと出てきて、また高校受験も控え、思春期にある子ども達も気持ちにゆとりが持てない時期です。先生達もそういった子ども達を育てる中で規律が多少厳しくなるようで、子どもさんによっては大変しんどく感じたりすることもあるようです。クラブでは先輩後輩関係がはっきりとしていたりします。それはどちらかというと体育系でより厳しい傾向が見られます。けれどどうか、それらを客観的な目で見る余裕を、親子ともで持っていただけたら、と思います。おそらく日本人としての基礎学力をつける上でも、また日本的な態度を身につける上でも、公立中学というものが果たす役割は大きいのではないかな、と私は感じています。                     さて学習面においてですが、中学1年に入ると、理科社会などは小学校で学んだものをもう一度体系立てて基礎から知識を得られますので、帰国後はきっちりと中学校で教わった学習をこなす努力をすれば良いだろうと思います。公立高校受験では教科書以上の問題が出ることはありません。海外におかれましては、まず日本語だけはできるだけしっかりと学習させておいてあげてください。そうするとすべての課目の理解が早まります。また算数・数学の計算は日本の教科書に載っている問題だけは解くことができるようにしておいてあげてください。帰国後がラクです。読み書きそろばんと言われますが、やはりなんといっても基礎はそこにあるのだろうと思います。


なお、海外から帰国して14日以内に住民票の転入手続きをしなければいけませんが、手続きをすると義務教育年齢の子どもは学区の公立学校に就学させる義務が生じます。金曜日に手続きをすると週末は休みで月曜から登校となります。お休みをすると欠席扱いになる可能性もありますので気をつけてくださいね。


公立高校受験やその帰国枠についても引き続き書きたいのですが、先に国立の中学・私立の中学(高校)について書こうと思います。

関西の中学校 公立編 (大阪・兵庫)

大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀の公立・国立・私立小学校について書いてきましたが、今日は中学校についての記事です。まず公立について書いていきます。


まず大阪の公立中学校についてですが、帰国生徒の多い学校というと豊中市立第十一中学校になります。しかしながら、今は文部科学省の施策において帰国子女教育の位置づけは、以前ほど高くなく、そのため全国どの公立も国からの先生の加配(その教育に対して特別の先生を追加して配置する制度)が無くなり、第十一中学でも帰国に詳しい先生が担任になるという可能性は低いようです。高校進学において、もし帰国枠受験を考えていらっしゃるなら、先生に頼ることは難しいのではないでしょうか。豊中は進学熱も高く、北野高校を初めとしてレベルの高い学校も多いので、もし普通に高校を一般受験をなさるなら、帰国後は日本の勉強に励む必要があるでしょう。とはいえ公立高校を受験される場合は、学校で学んだ以上のハイレベルな問題は出題されないので、きっちりと中学での学習を身につけておけば、それほど心配ないとも言えるでしょう。英語の保持などを望まれる場合は、やはり家庭でなんらかの方法を考えるということになるでしょう。なお、豊中第十一中学は制服はありません。 


以下に大阪府の学校基本調査のサイトを紹介いたします。85ページに大阪府下の中学校への帰国子女数が出ています。http://www.pref.osaka.jp/toukei/pdf/gakkou/index.html これは公立も私立も含めた数字のようですので、帰国生徒は中学から私学へ行くケースも多く、はっきりとした分布はわかりませんが、やはり北摂に多く、また京阪沿線や大阪市内にも住んでいるようです。


兵庫県の場合、神戸市なら本山中に比較的帰国子女が多いようです(5月23日のブログをお読みください)。とはいえ、学校で特別何かをしてもらえるというようなことは無いと思っておいたほうが良いでしょう。公立高校は単独選抜区域ですので公立高校受験を考えられる場合は、帰国後は日本の勉強に励む必要はあるでしょう。西宮市は甲陵中に帰国子女が各学年に数人居るようです。しかし、やはり非常に日本語の遅れがある場合以外は特別のケアは望めないでしょう。ただ、西宮市の公立高校は総合選抜なので、高校進学にはそれほど苦労は無いと思います。それをうまく生かして、大学までにじっくりと実力をつけていくことは可能かもしれません。                                           なお、公立中学の給食ですが宝塚市・西宮市はありますが、尼崎市・伊丹市・川西市・神戸市はありません。それと、複数の先生から聞いたのですが、神戸の公立中はケジメを大切にしているというか、どちらかというと厳しい感じで、大阪のほうがアバウトな緩やかさはあるようです。


兵庫県で特筆するべきなのは、なんといっても2003年に開校した、兵庫県立芦屋国際中等教育学校でしょう。この学校は1学年が、日本語や日本文化への理解が不十分な外国人生徒30名、海外から帰国した生徒30名、一般生徒20名で構成されています。募集は県下全域です。平成13年(2001年)から文部科学省が進めている帰国・外国人児童生徒と共に進める国際教育といった施策に呼応して、全国で初めて多数の外国人児童を受け入れた中等教育学校と言えるでしょう。ソフトランディングが必要な子どもさんにとっては、非常に良い環境と言えるのではないでしょうか。しかしながら、国際と言っても英語で各課目の授業があるというわけではなく、あくまで公立の中学・高校ということになります。なお、まだ卒業生が出ていませんので進学実績などは分かりませんが、同じ敷地内にあるすぐお隣の国際高校は良い結果が出たそうですので、この学校も頑張ることでしょう。この学校を作るのに尽力された大学の先生を存じていますので、設立の経緯などについては、いずれそのうちお話を伺いに行きたいと思っています。


公立中学の様子などについても、少しばかり記述したいことがありますが、それは次回、京都・奈良・滋賀の公立中学について書いたあとにさせていただきますね。

「異文化理解のディスコース」

今日まで関西における帰国子女のための小学校案内を書いてきましたが、今日は最近私が読んだ本をご紹介します。また随時、他の本もご紹介するつもりでおります。


馬渕仁 著 2002年12月発行


本書は著者がモナシュ大学に提出した博士論文に基づいています。昨今、「異文化理解」という言葉をあちこちで見かけますが、それはどういう文脈で発せられているのか、ということを海外子女教育を中心として調べるという内容です。


政策担当者・研究者というディスコース(社会的文脈=コンテクスト、の中での発言)を生産する側の言説を、現地駐在企業人・日本人学校教師・海外子女母親という実際の文化仲介者であるディスコース消費者が、いかに取り入れているかを調べ、従来の国際理解教育に新しい視点をもたらそうとしています。


まず88年と96年に文部省が出した公的文書、86年と97年に多くの研究者の共著として出された国際理解・異文化教育に関する研究書の内容について吟味されます。そこから著者は幾つかのことを見出します。例えば、共生の能力が説かれているが対立が生ずることを想定していない、とか、国際理解の前提として日本文化を理解することと繰り返し説かれているが、そこにおこる葛藤については書かれていない、欧米文化と途上国の文化には優劣が無いという理想的な文化相対主義が述べられている、また文化多元主義を唱えながら国内外国人には同化を求め社会的な力関係については触れていないなど。


次に著者は上記の文書・書籍から導き出したアンケートを、メルボルン日本人学校とクアラルンプル日本人学校の教師・母親・理事(企業人)に送り、その返事をもとにその人たちと個別にインタビューをします。そこから                       ①教員が一番公的なディスコースを受け入れている                    ②企業人は英語をツールと捉えている                            ③母親達は英語さえできれば、という憧れがあるが、熱意や勇気があれば言葉の壁は乗り越えられるとも考えている                                ということが分かります。そして文化については                       ①文化間に優劣は無いという規範的見解が圧倒的多数だが、途上国の文化を見下すべきではないという願望としての見解が多い                        ②日本を単一民族国家とみなす人が多く、日本の文化は独特で特殊だと考える人が多い                                                ③海外を行ったり来たりする人や海外に住みつく人には抵抗を示さないが、根無し草という言葉を使うと、一転、否定的になった。しかし突っ込んで話し合うと見解を変えていった                                                ④日本社会での男女の差異について、企業人は問題ではないと答える人が多かったが、教員と母親はよく分からないと答えた。しかし母親の中には現状変革的な意見を持つ人もいた。                                          以上により、結論としては企業人は異文化問題では現状を鋭く批判していたが、女性の地位向上については消極的、教員は最も規範的言説に強く支配されているが議論によっては呪縛から解き放たれる、母親は最も規範的言説に批判的であるが、男女問題に関しては現状維持派と乗り越えようとする人に分かれた、ということです。


文化仲介者は海外にあって現実への気付きがあるにもかかわらず、コンフリクトの無い規範的な見解を支持する人が多いが、その背後には文化本質主義があるのではないだろうか、と著者は書いています。そういった文化本質主義に則っている限り、文化を脱構築して1つの文化に内在する多様性を顕在化する視点や、多様な文化間の力関係を分析する視点は生まれないだろう、ということです。しかし3者とも、現状に対する疑問や批判を形成する実際の機会があると、意識は変容するようです。ここに規範的言説へのチャレンジ、従来の国際理解教育に対する新しい視点が生まれるのではないか、と著者は述べています。


 



関西の私立小学校

今日は関西の私立小学校について書いていきます。まず初めに学費のことは十分にお考えになっておいてください。途中編入ならば数年間かもしれませんが、入学だと6年間ということになります。また兄弟も同様に、とお考えになるなら、学費はますますかかります。十分に家計とご相談なさってください。私自身はお金をかけなければ良い教育はできない、ということはないと考えています。良い教育とは何かというのも議論の余地があるでしょう。私立小学校の同質性が、自分の子どもや家の方針と合っているのかどうかも検討してみてください。とはいえ、学校の方針が非常に子どもに合っている、家計も大丈夫というならば考えてみても良いと思います。帰国子女が私立小学校に向いているのかどうかは子どもの個性はもとより、各学校にも依るというのは当然のことでしょう。よくお調べになってくださいね。なお、いったん公立小学校へ転入した場合は、編入を認めないという学校もありますので、注意が必要です。公立小学校へ転入した後、私立小学校へ編入し、そこで辛い思いをしたけれど、公立小学校へは戻り辛くなったという例を過去に聞いていますので、よく納得してから私立に編入なさってください。


まず、大学までの附属小学校なのかどうか、高校までなのか、中学や高校から外部受験する生徒がどのくらい居るのか、などを考える必要があるでしょう。小学校が共学でも中学以降が女子校ならば、男子児童は必ず外部を受験しなければなりません。また英語教育は、どの私立小学校も熱心ですが、殆どの学校の圧倒的多数は一般生ですので、授業に期待を持ち過ぎるのは考えものでしょう。編入学で帰国児童を受け入れる学校もありますが、多くは空きがある時の学期初めや学年初めの編入のために募集をする形になるようです。いったん公立に入ると受け入れない学校もあるので、海外からも学校に連絡するなどして、適切な時期に帰国してください。


以下に関西の私立小学校のリストをつけておきます。http://www.tactgroup.co.jp/childeyes/school_list/index2.htm                 帰国子女のための特別の試験をしているところは多くありませんし、帰国子女の数が多いところというのも、それほどありません。かなり多いのは京都のノートルダムで、次に多いのは兵庫の小林聖心ですが、ノートルダムは中学以上は女子校、小林聖心は小学校から女子のみです。


大阪の場合、信愛と聖母被昇天以外は小学校は共学です。しかし大阪聖母・城星・賢明城南は中学以上は女子校となっています。2009年には関西大学の附属小学校が開校となる予定です。


兵庫の場合、甲子園小は共学ですが、中学以上は女子校です。また須磨浦小は幼稚園と小学校のみです。兵庫県で帰国子女が多い学校は、小林聖心で帰国枠があります。小林聖心の大学は、東京の聖心女子大学となります。なお、大学は外部へ出る生徒も多いようです。関西学院大学の附属小学校は2008年(来年度)、開校予定です。現在のところ、関学は中学以降は男子校となっていますが、小学校は共学ですので、近い将来、女子についても中学が検討されているようです。


京都ですが、小学校は全部が共学です。しかしながらノートルダム・聖母学院・京都女子大附属・光華は中学以降は女子校となります。2006年度に開校された同志社と立命館が大変な人気のようですが、それぞれ学校の方針に違いがあるようですので、よくお調べになってください。ただ、どちらも大学までの一貫教育を原則に考えていますので、途中で外部を受験する生徒は多くありません。大学までの長いスパンで教育を考えてくださいね。どちらも帰国枠はありませんので、そのおつもりで。なお、以前から帰国子女が圧倒的に多いのはノートルダム学院小学校です。この小学校の児童が祇園祭の稚児に選ばれることでも有名です。


奈良の私立小学校はすべて中学も共学となっています。智弁学園奈良カレッジ小学部は2004年に開校したばかりですが、中高も同じ場所に開校しています。五條や和歌山の智弁と姉妹校となっています。


滋賀には近江兄弟社小があり、中学や高校もあります。場所は近江八幡市となっています。


次回は中学に就いて書く予定でおります。

親が子どもにしてやれること

そろそろ年齢的に老眼も気になるこの頃、ブルーベリーサプリを飲んでいます。そのサプリメントについてきた冊子に、フィンランドの教育のことが書かれていました。フィンランドのある小学校校長の言葉が書かれていたのですが、その中の一節に私はいたく同意しました。「子ども達にとって一定基準の知識は当然必要ですので、そこの基準をクリアするまでは教え込まなければなりません。しかし、ただ単に知識が備わっていればいいという考え方ではなく、得た知識を子ども達がいかに活用するかが一番重要だと思っています。子ども達が得た知識を自分たちの個性にしたり、自分の興味を突き詰めたりするきっかけ作りを与えることが、教師の役目なのです」という言葉です。


親は、子どもがその子らしく人生をまっとうできるように育つ手助けをしていく役割を担っているのではないか、というのが私の考えです。親は、その子の興味をよく見つめ、子どもがそれを生かし、世の中で生き生きと暮らせるように、と願い育てることが大切なのじゃないかしらと思っています。その子が持てる力を精一杯伸ばせるように、励まし支えてあげてくださいね。学び、工夫し、努力する楽しみ(時には苦しみかもしれませんが)を是非味わわせてあげてください。


最近「幸せの力」(the pursuit of happYness)という映画を見ました。努力によって大変な貧困から抜け出していくアメリカンドリームといった内容でした。しかし、私がこの映画で最も感じたのは、彼は適職に出会えて良かったねえ、という感慨でした。数字に強い、頭が良い、人当たりが良い、といった個性が株式仲買人という仕事で大成できる要因になったように感じます。別に大物になる必要は全くありませんが、その人らしく生き生きと過ごせるものに出会えるのは幸せなことです。それは趣味であっても全く構わないのですけれどね。努力をすれば、きっと何らかの形で報われると思います。その努力が、その人の個性にあったものに向けられれば、成果は大きいでしょう。また苦労も乗り越えられるのではと思います。


いずれは子ども自身が生き方を選択していきます。けれど、その基礎となる時期に、うまくサポートしていけたら、と思います。

帰国子女を受け入れる国立の小学校

文部科学省の帰国子女を受け入れている学校リストを添付いたします。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/003/001/007.htm


関西で帰国児童を受け入れる国立大学附属の小学校は3校です。それは大阪教育大学附属池田小学校と神戸大学発達科学部附属住吉小学校・京都教育大附属桃山小学校です。大阪教育大附属池田小学校・京都教育大附属桃山小学校は上記のリストに載っていませんが、帰国子女の編入を行っています。さて3校ですが、受け入れる体制や考え方に違いがあります。


神戸大学附属住吉小学校は帰国子女教育学級を作り、その中で受け入れています。受け入れは4年生以上になります。基本的には普通の公立小学校に編入するのは、その子どものとってハードランディングになるだろうと思われる児童を受け入れていく、という考え方です。日本の学習に遅れが見られるなどの場合、少人数によるきめ細かい指導が受けられます。もちろん少人数の学級に隔離するのではなく、国内生と同じ授業が受けられる課目については、一緒に受けることもできる体制を取っています。それは各児童ごとに判断されていきます。ただ、附属中学に進学できるかというと、基本的には上がれないということになっています。もちろん、まだまだ帰国子女学級での指導が必要な生徒については、附属住吉中学の帰国子女教育学級で受け入れるということはしています。そのまま附属住吉の一般学級に入りたい場合は、受検して入るということになります。ただ、神戸大学附属住吉には高校はありません。必ずどこか外部の高校を受験する必要があります。1975年から帰国子女学級を設けており、その長い歴史ゆえ先生方も非常に理解があり信頼のおける学校です。しかし、近い将来、神戸大学附属中等教育学校(中学と高校が一体化したもの)を作り、附属小学校は明石だけになる、という話が出ています。これについては、近く学校に伺ってお話を聞きたいと考えています。山の上のほうにある見晴らしの良い学校です。


次に大阪教育大学附属池田小学校ですが、この学校は附属池田高校の有名大学進学率が非常に高く、超難関高校と言われており、人気があります。ただ受け入れ体制は、特に帰国子女学級を作っているわけではなく、混入方式をとっていますので、かなり自助努力をして授業についていく必要があるでしょう。帰国児童は国内生への良い刺激として求められている面があるように思います。神戸大学附属住吉と同様、小学4年から帰国子女を受け入れています。中学や高校への進学は、その都度、他の内部生と同様の選抜がされていきますので、場合によっては中学から他校を受験しなければならなくなります。ただ学校自体は先生方の質も、生徒の質も高く、学校教育研究のパイロット的役割を果たしているため、質の良い授業を受けられることでしょう。けれど以前、先生にお伺いしたところでは、大阪教育大学の学生の実習もあり、また先生方の研修もあって自習ということも、一般の学校よりは多いかもしれないことは了承しておいてください、とのことでした。阪急池田から徒歩で20分はありますが、立て替えられた綺麗な校舎です。


京都教育大附属桃山小学校はやはり小学校4年生以上で受け入れています。ただし6年生以上で学年が始まると受け入れられないようです。各学年数名の受け入れなので、混入方式をとっています。方式的には大阪教育大附属池田と似ていますが、ソフトランディングが難しそうな児童を受け入れようという考え方は神戸大附属住吉と同様であり、手厚いケアが期待できると思います。京阪と近鉄の丹波橋から歩いてすぐの便利の良い場所です。


次回は私立の小学校について書いていきます。

心配なこと(いじめ&学習の遅れ)

公立の小学校について書いてきましたが、ここで多くの海外子女の保護者の心配事であるイジメと学習の遅れについて、少し触れておきます。


学習については、努力でなんとかなるのではないかと親達はまだしも考えることができるのですが、イジメについては非常にご心配なのではないでしょうか。昨今、ネットで日本の情報はいろいろ入ります。心配はまずます増幅することでしょう。


実際、帰国子女はイジメに合うのでしょうか。1986年に出版された「たった一つの青い空」(大沢周子著、ドラマ「絆」の原作)で帰国子女とイジメの結びつきのイメージが広まったようです。しかし実際のところは、帰国子女ということだけでいじめられるのではないか、という心配は杞憂だったという声を多く聞いています。むやみに心配なさる必要はないでしょう。しかしながら、帰国後、なんだか馴染めないという気持ちを持つ子供も居ることは事実です。また、イジメのような状況が起こらないとも限りません。どうぞ、お子さんの様子をよく見ていてあげてください。なにかあったら、しっかり対処してあげてください。対処の仕方は状況によって異なると思います。よく考えて行動なさってください。私もこれから何冊か本を読んで、イジメについてもっと詳しく知ろうと思っています。最近は携帯やパソコンを使ってのイジメも増えてきていますので、そのあたりは以前と状況が違ってきています。パソコンは親の目の届くところでさせるなど、海外に居る頃から心掛けた方が良いかもしれませんね。日本の携帯はネットに繋がっていますから、十分注意して扱ってください。この辺りもまた日を改めて詳しく書きたいと思っています。


なお、精神的に落ち込んでどこかに相談なさりたいとき、各市にはいろいろな相談窓口があります。スクールカウンセラーを派遣している市もあります。そういうシステムを利用なさるのも良いでしょう。また臨床心理士を養成している大学には相談室があり、大学院生や大学の先生が相談を受けてくださいます。尋ねてみられても良いのではないでしょうか。特に神戸大学や京都教育大学には帰国子女学級もあるので、異文化間の相談もできると思います。http://www4.ocn.ne.jp/~jcbcp/chart_2.html


学習の遅れについても書くつもりでおりましたが、それは次の機会にさせていただきます。


これからの記事予定

現在、帰国児童生徒のための学校を紹介していますが、その他にもさまざまなことについて書いていくつもりです。教育にまつわる様々なこと、読んだ本のこと、参加した講演会の話など。また色々な場所へ伺ってお話を聞き、それも書いていきたいと思っています。


どうぞ、宜しくお願いいたします。

テーマ:教育
ジャンル:学校・教育
帰国後の公立小学校 京都・奈良・滋賀&公立小の現況

今日は京都・奈良・滋賀の小学校に就いて概観します。


京都府においては、やはり圧倒的に京都市を含む南部に帰国子女は住んでいます。京都府の学校基本調査をご紹介します。http://www.pref.kyoto.jp/tokei/news/h18gaku/h18002.html この中で伏見区や宇治市には、中国からの帰国の方も多いようです。京田辺市に同志社国際があり、また宇治市に立命館宇治がある関係で、兄弟である小学生が近くに住んでいるというケースもあります。ところで京都市内の大学周辺には、大学への留学生外国人の子ども達が住んでいたりもします。京都市は国際都市であり、外国人観光客も多い街です。なお市内の高倉小、御所南小など歴史ある小学校がありますが、家賃など不動産価格は高いようです。


奈良は近鉄奈良線に比較的多く帰国児童が住んでいるようですが、特にかたまって多いという小学校は無いようです。


滋賀の場合は、大津市などやはり南部に帰国児童は多いようです。また最近は滋賀県南部の工場に転勤となった海外駐在員の子ども達も居ると聞いています。滋賀県の学校基本調査のサイトを紹介します。この小学校のところを開けると各市の帰国児童数が出てきます。http://www.pref.shiga.jp/data/gakkou_kihon17/


以上、各府県の概観をご紹介いたしました。                         ただし、全国のどの地域においても以前と異なり、今は帰国子女受け入れ校という制度がなくなっています。帰国児童も外国人児童とともに支援されることになりました。今の国の支援状況がわかる文部科学省のサイトをご紹介いたします。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/003/001.htm両親が外国人である場合の日本語指導に重点が移ってきているのが実状です。それは1990年に出入国管理法が改正され、外国人児童が増えてきたことに因っています。(帰国児童受け入れの歴史については、そのうちに取り上げるつもりでいます)そういうわけで、以前以上に家庭での自助努力が求められる状況になっています。80年代、90年代のような帰国子女教育が世間で話題にされた時代とは、教育の場の関心が変わってきているということは、知っておいてください。


なお、日本に帰国して14日以内に住民票の転入手続きをしなければいけません。そして転入手続きをしたら、義務教育年齢の子ども達は翌日から学区の公立学校に就学ということになります。金曜日に手続きをされると週末は休んで月曜から登校ということになるでしょう。もちろん翌日休むということもできますが、欠席日数に入る可能性がありますので、お気をつけくださいませ。


しかし国立大学附属小学校の帰国子女学級では、いまでも手厚いケアが期待できます。次は国立の小学校について書いていきます。それぞれ少しずつ特徴があります。


大阪・兵庫の帰国受け入れ校 小学校編

関西地区で帰国子女(親の海外赴任に伴われて海外で生活した子ども達)を受け入れている学校を随時、お知らせします。


 大きく小学校・中学校・高校・大学がありますが、まず今日は小学校から取り上げて行きたいと思います。


帰国後の小学校を選ぶ場合、公立・国立・私立がありますが、お子様が普通の公立小学校でも問題無くやっていけるだろうと思われる場合は地域の公立小学校を編入学ということになるでしょう。その場合、やはり公立は地域の雰囲気というものがありますので、それをよく知ってお住まいをお探しくださいね。とはいえ、別に教育熱の高い地域が良いとか、庶民性溢れる町だと帰国子女が浮くと限ったわけではありません。ご自分の家庭がその町の雰囲気と相性が悪くないと思えることが大事なのではないでしょうか。


もし公立で帰国児童の多い地域を考えられるならば、かつて帰国子女受け入れ校だった学校や地域を選ぶということになるでしょう。                       例えば、大阪府だと上野小学校を筆頭とする豊中市があります。同じ立場の子どもや保護者が多いというのは心強いことでしょう。しかしながら、非常に教育熱心な地域でもあり、上位の公立高校に進学するのはなかなか大変な学区でもあります。大阪府の帰国子女数の地域的分布については、下記の大阪府の学校基本調査をご覧になってください。北摂地域以外にも京阪沿線にも割合、帰国子女は住んでいるようです。 http://www.pref.osaka.jp/toukei/pdf/gakkou/index.html


兵庫県の場合は本山第二小を筆頭とする帰国児童の在籍数の多い神戸市の小学校があります。他にも渦が森小やこうべ小などにも帰国子女が居ますが、神戸市のすべての小学校に帰国子女が多いわけでもありません。本山第二小学校は、近年、校区にマンションの建設が相次ぎ、プレハブ校舎での授業も行われているそうです。しかし、帰国児童は相変わらず多いようです(5月23日のブログをお読みください)。こうべ小学校は元町が最寄り駅で、異人館に近い場所に位置し、いろいろな国の生徒も居るようです。神戸市は豊中などと同様に公立高校の上位レベルへの進学は楽々とはいかないかもしれません。                                                      兵庫県では西宮市も従来から帰国児童の多い地域です。夙川小・北夙川小・甲陽園小・高木小・瓦林小・上ヶ原小などに多く在籍しています。ただ西宮市は現在のところ公立高校が総合選抜制度を採っており、進学校といえる公立高校が無いので(この制度は数年後に変わる可能性もある)、中学受験が非常に盛んな地域です。その辺りも前もって理解されておくほうが良いでしょう。


次回は京都や奈良、滋賀の小学校についても書いていきます。

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