08年5月訪問 今年も同志社国際中学校・高等学校を訪問させていただきました。去年と同様、とても良いお天気の日でした。 JR同志社前駅から緩やかな坂を登って10分。途中には去年と同様、たくさんの大学生が歩いていました。坂を登って左手に同志社国際中学校・高校があります。赤茶のレンガ色の校舎が明るく、かつ落ち着いた雰囲気を醸し出しています。中に入りまして事務所にお声掛けさせていただき、校舎内のピロティで待っておりますと先生がおいで下さいました。 大変、親切に対応していただきました。 自分で選択していく大切さ 同志社国際中学校・高等学校で大切になさっていることはいろいろありますが、その一つに先は“Your Future,Your Choice”という言葉を挙げていらっしゃいました。「中高で受けた教育の成果は大学へ進んだ時、そして社会へ出た時に大きく花開きます」という力強いお言葉でした。その言葉通り、卒業生たちは大学卒業後、社会の多方面で活躍し、高い評価を受けているということです。 この学校は朝の20分間の礼拝から始まります。在学3年間、毎日の礼拝を通してキリスト教に基づく良心の精神が自然に培われ、生徒たちの多くが、他に見られないような「社会に貢献しようとする姿勢」、周囲と「ともに生きるという姿勢」を身につけていると先生は仰っていました。 校風が「自由」であるというのはよく聞かれることですが、そこには「自由」であるため果たさなければならない責任、自分自身であらゆることを判断し選択(choice)する「責任」が存在しています。その選択は「あらゆる場面」で生徒に突きつけられます。「自由の中で選択していくことに、はじめ多くの生徒が戸惑いや不安を感じると思われる。しかし試行錯誤を繰り返して行く中で、多くの生徒は生き方をも含めた自分自身のスタイルを発見して行く」と先生は仰っていました。誰に強制されるのでもなく、自分の未来に対し責任を持って選択していくという考え方が、例えば学校の日常の授業のみならず、放課後、長期休暇といった自由な時間の過ごし方にまで及んでいるのです。 推薦制度があるので、勉強に対し緊張感がなくなってしまうのではないかというメールをいただくことがあります。この点については、いわゆる「受験勉強」とは違う本当の意味での「知識への渇望」を育てることを考えていると仰っていました。高度な学習内容の理解のためには、基本となる知識が必要であるということに気づき、進んでその知識を得ようとする姿勢こそが重要だという考えです。最近特に意欲的に勉強する生徒が増えている実感があると、先生は仰ってました。強制された中で知識を詰め込むのではないというあり方が、専願で本校を志望する一般生徒の増加を招いている一因でもあるのでしょう。 大学進学 さて、大学進学については、約90%が同志社大学・同志社女子大学に進みますが、約10%は国内の他大学や、海外の大学へも進学しています。また、推薦による進学が希望通りにいかない場合には、他の進路選択ができるように、早めに適切な進路指導があるそうです。 英語 英語の保持伸長に定評のある学校です。英語は習熟度別にSa、Sb、Gの3つのクラスに分かれて学習します。Sa、 Sbクラスでは海外と同様の授業で、海外の新聞記事や書籍を利用して、文化を含めての理解を深めます。表層的な英語知識ではなく、内容を深く理解し知識を身につけるのです。本当の意味での思考力を、英語でも育てようとなさっていると感じました。英語力を保持伸長させるには、すばらしい環境だと思います。帰国生徒は全体の2/3ですが必ずしも英語圏ばかりではありません。ですが英語圏以外の帰国生や一般生徒も刺激を受けて、学年が上がるにつれてSクラスにチャレンジする生徒も出てくるそうです。 留学 単なる海外研修旅行のようなものではなく、生徒のレベルに応じた同志社国際独自の多くのプログラムが用意されています。すべてのプログラムが、ハーバード大学やスミスカレッジ、フィリップスアカデミーといった有名校でのものであり、他校には無いものだと感じました。 他の語学 英語だけではなく、同志社国際では他の語学も学べます。ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国朝鮮語が選択できます。ただ中学生の場合は経験者のみを対象にしています。高校生の場合は初心者も受講できるそうで、初心者と経験者は別の授業になっています。外国人教員は担任を持つ専任の5名を含め、15名いらっしゃるそうです。 日本語 日本語については、先生から必要だと認められた生徒には特別授業が行われるそうです。日本語に不安がある生徒を持つ保護者にとってはとても安心できるものでしょう。 その他の科目 日本語での学習に配慮が必要な場合は国語・理科・社会・聖書の科目について、少人数での授業が受けられ、数学については未学習分野の程度により、少人数での授業が受けられるように工夫がされています。英語以外は日本の教科書を使用するので、このようなサポートはありがたいものです。 部活動 スポーツ推薦入学制度の無い学校ですが、この1年間だけでも、チアリーディングが全国大会出場、アメフト西日本ベスト4、硬式テニス団体京都府ベスト4など、いろいろな部が活躍しています。部活動の経験のない帰国生徒も、初心者として新しい競技にチャレンジできる環境があります。先輩と後輩の関係は適度なものとのことですし、高校生の中学生に対する面倒見は折り紙つきとおっしゃっていましたので、帰国生徒にとっては安心できる雰囲気だと思います。活動時間は遅くとも18時までで、通学時間が2時間近くかかる生徒でも、食事や学習を家庭でしっかりとできるように配慮されています。 寮 学校のすぐ横に位置しており、4名の部屋を2、3名で使用しています。高校生から入寮することができます。まだ余裕があるので、希望者は殆どが入ることができるようです。片道約2時間以上の通学時間がかかる生徒も希望者は入寮しています。男女別棟で、現在の入寮者は男子が女子の倍程度の数になっています。 参考になるサイト 日能研グローバル・サービス(https://www.edu-net.jp/ngs/)のサイト。誰でも登録すれば見ることができます。この中の「帰国子女受け入れ校Webレポート」に、関西では同志社国際中学・高校だけが掲載されています。非常に詳しく写真も豊富ですし、入試情報も載っています。ぜひご覧ください。私達も見習いたいレポートです。 ・同志社国際中・高のサイト http://www.intnl.doshisha.ac.jp/ ・入試情報のページ http://www.intnl.doshisha.ac.jp/exam/index.html ・昨年のピアーズ訪問記 http://peerskansai.blog85.fc2.com/blog-date-20070427.html (2つ目の記事です) ![]() |
殆どの大学は最近、8月・9月が休みとなっています。京都新聞の記事によると、大学生が少なくなる夏休みの大学図書館を高校生の勉強に開放しているそうです。http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008080700112&genre=G1&area=K00 京都産業大、立命館大くさつキャンパス、龍谷大瀬田校舎、京都経済短大(西京区)が記事に載っていました。 他府県でも、やっているところがあるかもしれませんね。うちの子どもも、高校受験前の夏休みに公共施設の学習室で勉強をしていました。朝、開放が始まる9時前に並んで、お昼はサンドイッチを持参し、夕方4時位まで行っていました。規則正しい生活ができて良かったように思います。殆ど塾へは行きませんでしたが、自学自習の習慣はついたかもしれません。 最近、大学の図書館を社会人に開放しているところもあります。とても有り難いことです。街の図書館では専門書を置いているところは少ないですので、貴重な存在です。貸出に制限や罰則があってもよいので、もっと広く開放してもらえればと思います。 ![]() |
7月23日(水)の13時30分〜16時30分に大阪の肥後橋から徒歩7分にある大阪YMCAにて、海外子女教育振興財団主催で受け入れ校の学校説明会・相談会が行われます。申し込みが必要です。http://www.joes.or.jp/setsumeikai/kokunai/index.html 広い会場に各学校毎にブースを設けての一斉に会する説明会・相談会ですので、効率よく各学校のお話を聞くことができます。ただし、人気校は長蛇の列ですので待たなければなりませんが。 本当は学校に行くのがベストなのですが、資料を一度にいただくこともできますから便利です。(沢山貰うと重くなりますから、覚悟なさってくださいね) また、先生方のお話し振りから学校の雰囲気を推し量ることもできるかもしれません。 一度、行ってみられてはいかがでしょう。 ![]() |
夕方4時50分〜6時までのNHK番組「あほやねん!すきやねん!」で関西大学第一高等学校が放送されるようですよ。http://www.nhk.or.jp/ahosuki/schedule.html 少し学校の中の様子が分かるかもしれませんね。日本にいらっしゃる方で、関大一高に興味のある方はご覧になられてはいかがでしょう。 ![]() |
大阪府の公立高校の帰国枠受験資格ですが、変更になっております。既に、過去ブログを変更いたしましたが、改めてお知らせしておきますね。 以前は海外在住が3年以上で、帰国後2年以内ということでしたが、今は海外在住が2年以上となりました。http://www.pref.osaka.jp/kyoishinko/kotogakko/gakuji-g/20HS_houshin.pdf ←のP.4の下の方をご覧になってくださいませ。(大阪府教委のHPのサイトです) このように、公立高校の場合は、各府県の教育委員会HPに一番正確なものが載っております。必ず確認なさってくださいませ。また私立高校の場合は、学校のHPが正確です。ただし、最新のものがすぐに反映されないこともありますので、お電話をされて確認されるのも良い方法です。 さて、大阪府は海外在住を3年以上から2年以上に変更してくださいましたが、兵庫県の海外在住1年以上、帰国後3年以内からすると、ちょっとまだ物足りませんが、受け入れ校の数そのものは多いですから、それは有り難いことです。 公立高校も子どもさんによっては、非常に良い選択肢だと考えております。帰国受け入れ校においては、英語教育も概ね熱心です。また、理系進学の可能性が開ける学校も沢山あります。ご一考なさってくださいませ。 ![]() |
読者の方からお知らせいただきまして、大阪梅田インターナショナルスクールを訪問させていただきました。 ( 学校のサイト ) 当校は大阪希望学園というサポート校を母体として、2006年に開校され、教育認定機関ACSI(Association of Christian Schools International)の加盟校でもあります。 (日本のインターナショナルスクールwikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB ) 場所は梅田のヨドバシカメラから北側へ進み、全日空ビルを通り過ぎた角を西に入ります。一つ目の辻を右折しますと右手に郵便局があり、その向い側のビルの中にあります。 入りますとすぐにガラス越しに大阪希望学園の生徒さんが授業を受けている風景が見えました。校長先生が出てきてくださり、地下の教室にご案内いただき、そこでお話をお伺いいたしました。 校長先生ご自身も海外でお暮らしになったご経験があり、また長くサポート校で指導してこられたので、大変、親身に一人一人の状況に合わせて授業を組み立ててくださいます。現在、大阪梅田インターナショナルスクールの方の生徒さんは5名ということですが、それに対してネイティブの先生が2人、日本人の先生が3人というほぼマンツーマンの体制で指導していらっしゃるそうです。授業は週4日受けるという形になっていますが家庭学習についてもきめ細かく指導されるそうです。修学旅行として希望者はハワイの海洋センターに行ったり、スキーに行くといった行事もなさっています。校外研修として、京都府相楽郡にある「私のしごと館」や裁判所見学にも行きましたと仰っていました。特にクラブがあったり体育授業があったりということは無いそうです。 進路については、日本の大学だけでなく海外の大学進学にも対応してくださるとのことでした。 授業料は入学金10万円や教材も含めて2007年は初年度98万円でした。日本の高校の卒業資格も取る場合は、2万5千円と教科書代、そして受講料が1単位につき7千円となっています。日本の高校卒業資格を取るためには74単位必要で、毎年25単位ずつを3年かけて取るとすると、1年で7千円X25単位=17万5千円となりますが、途中編入の場合は以前の学校の単位(国内・海外の学校とも)を認めて貰えますので、その費用はもっと少なくなります。 寮も学生寮専門の業者と契約をなさっており、食事も朝夕ついて、セキュリティもしっかりしたところを紹介してくださるとのことでした。 本当に手厚く一人一人の面倒を見て下さるという感じがいたしました。特にいろいろな手続き上のことで困っていらっしゃる方、また日本での学習の遅れに不安を持つ方などには大変心強い学校であるというふうに思いました。 校長先生やインターナショナルスクール担当の先生がとても優しく親切に対応してくださるのが印象深い学校でした。 ![]() |
先日、千里国際学園が関西学院大学の併設校になるという記事を書きました。正しくは併設校ではなく、関西学院大学と千里国際学園は合併に向けて協議していくという関学・千里国際の連名報道通りだそうです。法人合併ということです。 http://www.kwansei.ac.jp/News?n_id=3648&n_type=2 (関西学院の報道資料) http://www.senri.ed.jp/temporarily/houdou080509.pdf (千里国際の報道資料) 内容は同じものです。 千里国際学園は関学と合併するだけであり、その独自性は保たれるということで、卒業後の関学への進学については今のところ特に決定してはいません。 なお、私の記事の間違いがもう一つあるという指摘をいただきました。というのは、新聞発表の方が保護者への説明会より先になってしまったということですが、学校側は同時通知をされたものの、報道が先行発表になりました。 微妙な問題を含んでいるようで、外部からはなかなか分からないものです。もし、このピアーズ記事を読んで、気分を悪くなさった方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。以前の記事は誤解を招くと考え、削除いたしました。(進路先についても1件、間違いがありましたことをお詫びいたします) なお、私の読んだ朝日新聞・日経新聞の記事に一部、違っている点があったようで既にネット記事は削除されています。読売新聞の記事がまだ正確だということのようで残っていました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 関西学院(兵庫県西宮市)と、千里国際学園(大阪府箕面市)の両学校法人は9日、2010年春の合併を目指して協議を始めると発表した。 関西学院は1889年創立で、初等・中学・高等各部と、大学、大学院があり、計約2万2000人。1991年創立の千里国際学園は、中・高等部と「大阪インターナショナルスクール」を設置し、計約700人。 両学校法人は05年8月、連携協定を締結。昨年5月に千里国際学園側が経営の安定化などを理由に合併を打診していた。今後、運営形態などの具体的な協議を進めるが、関西学院が千里国際学園の学校経営を引き継ぎ、各校とも現在地で存続させる予定だ。 関西学院は来春に聖和大(西宮市)と合併するなど、少子化の中、経営基盤の強化を進めており、新たに千里国際学園との合併と10年春に予定する国際系学部の新設で国際教育にも力を入れたい考えだ。(2008年5月10日 読売新聞) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 以下は私個人の感想です。皆様のご意見をお待ちします。 千里国際学園は大学附属の学校ではないことを、「大学進学の選択肢が広がる学校」として考えていらっしゃると思います。先のことは分かりませんが、学校の方針としてはそれを堅持していこうとなさっているように感じられますし、今までの保護者はそれを支持して入学させられているようです。もちろん、保護者の中にもいろいろなご意見があることと思います。 ![]() |
新学習指導要領の実施にあたって、激変を避けるために来年度から段階的に理数の授業時間数を増やしたりしていくそうです。小学校では来年から実質週1時間の授業時間増となります。 毎日新聞のサイトにずいぶん詳しい記事が載っていました。どうぞ、ご覧になってみてくださいませ。 新学習指導要領:小学校、週1時間増 来春から、脱ゆとり前倒し−−移行措置案 新学習指導要領:前倒し やる事は増えるのに… 現場から不満「人と金、手当てを」 世の中の趨勢、そして親の思いが学力に傾斜していっている日本の現状です。海外におかれましては、ますます不安も募ることでしょう。追いつくべき教材も増えるわけですし。 ですが、日本語力の伸長を心掛け、地頭の良い子(よく遊び、よく学び)に育てておけば、きっとどこでもちゃんとやっていけますから、あせらず着実に足元を固めていってくださいね。 ![]() |
読んでくださっている皆様へ このブログ、長らくコメントを受け付けない設定にしておりました。巷で「荒らし」やら「炎上」という噂を聞いていたからです。 でも双方向のコミュニケーションの素晴らしさも感じますので、コメント欄を設置することにいたしました。どうぞお気軽に書き込みをなさってくださいね。 ただし、ちょっとこれはあんまり・・・と思われるようなものは、済みませんが削除させていただきますね。(でも、できるだけ削除はしない方向で、と思っています) 以前の記事についても、暇を見て「コメント受付設定」に変更していきます(一つずつの作業なので時間がかかりそうです。すでに500近い記事がありますので)。 なお従来通り、ピアーズ@関西(peers_kansai@hotmail.co.jp)宛てにメールをくださっても結構です。 以下にコメント欄の書き方の方法について記載しておきます。参考になさってくださいませ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 必ず入力しなければならないのはコメント本文のみで、後の入力は任意となっています。
パスワードって何を入れればいいの?必ず入力しなければいけないという事ではありませんが、パスワードを入力した場合は投稿したコメントの編集・削除が出来ますので、ぜひ入力しておきましょう。 入力するパスワードですが、FC2ブログでコメントする際の投稿パスワードを決めておきましょう。 ![]() |
昨日の茶話会でお仲間が話してくださっていたことで、私も大いに同感したことがありました。 1990年代と比べて、帰国子女教育が最も大きく変わった点といいますと、公立小・中での帰国受け入れ校と呼ばれる学校が |



















